空き瓶やペットボトルを捨ててはいけない!!
これは、ドイツ全体で決まっている制度なのだが、ビール瓶や水などのペットボトルの多くは、Pfand(プファンド)と呼ばれるボトル代が含まれた値段で売られている。飲み終わったらスーパーへ持って行き、専用機械に戻すとプファンド分の金額が書かれたレシートが出てくる。それをスーパーのレジに持っていけば現金で戻してくれる。もしくは、買い物した合計金額から引いてくれる。
エコ先進国であるドイツならではの制度であるが、ベルリンはこれで生計を立てている人たちが街中にいる。朝から晩まで、道に落ちてる瓶やゴミ箱に捨てられているペットボトルを拾い集めてはスーパーへ行き、その日の食費に当てている。
スーパーにある車輪付きの大きなカゴ一杯に瓶やペットボトルを入れて、地下鉄に乗っているモヒカンパンクスを見た時には驚いたが、親子連れや若い女性もいる。日本でも空き缶を拾い集めて生計を立てている人がいるので、都市ならではの現象なのだろうと思う。しかし、キレイな身なりで、どう見ても浮浪者には見えないマダム風の女性が道路沿いのゴミ箱を漁っている姿を見るのはベルリンだけではないだろうか。
スーパーはそこら中にあり、現金化するのも楽、瓶1本8セント、ペットボトル1本25セントとなるため、物価の安いベルリンではお金が落ちているのと同じである。生活に困っている人でなくとも拾って集めたくなる気持ちは分かる。
おまけ
クラブやイベントでも同じシステムを行っているところが多い。プファンドではなく、バーでのデポジット制となっており、ビール1本3ユーロに対し、デポジット50セント~1ユーロが基本。遊び場でそのシステムは正直面倒なため、酔いが回るにつれ、その辺に置き忘れて行く人も多いが、逆にそれを拾って自分の飲み代にしている人もいる。