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パリの最先端本屋「LO/A」が注目される理由

木村真紀 木村真紀


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©ALEXANDRA MOCANU

アマゾン VS キュレーティング型ブックショップ

インターネットで数多くの商品が購入できるようになった現代。中でも利用者の多い商品が「本」ではないでしょうか。日本ではアマゾンをはじめ、注文した翌日には商品が手元に届くという利便性が多くのユーザーの心を掴んでいます。人を介さない購入方法が支持を得ている反面、美術館でいうキュレーターの役割をする専門家がディレクションをしたユニークな書店が都内を中心に誕生しているのも面白い傾向です。センスの光るセレクションや作者やアーティストを招いたイベントなどが人気の理由で、下北沢にある「B&B」や六本木の「IMA」が好例でしょう。

パリにもオーナーの個性が光るユニークな書店がいくつかありますが、その紹介の前に、少しパリの書店事情を。パリの書店では基本的に雑誌を扱っていない店が多く、書籍が中心。雑誌は主に駅の近くや構内にあるキオスクやスーパーなどで購入します。家や会社に直接配達される定期購読の利用が多いのも特徴的です。また、書店の数が日本比べて少ない。深夜まで営業している日本の総合書店に慣れ、仕事帰りにふらっと最寄り駅の本屋に立寄り、週末は何時間も滞在するほど雑誌好きな筆者にはつらい環境です。。。

一方、ファッションやアート、写真、建築といった専門書店が充実しているのはパリならでは。中でも、2013年の9月にオープンした「LO/A」(Library of Arts)は専門書店の一歩先をいく新しいブックストアとして注目を集めています。元々ファッション業界の仕事に携わっていたマキシム・デュボアさんとジャンヌ・ホルステインさんの2人(夫婦でもある)が「フランスでまだ紹介されきれてないアーティストの世界観や作品を共有したい」との思いからスタートさせた同ストア。最大の特徴は3ヶ月ごとにテーマを設け、そのテーマに合わせて本やDVD、レコードなどをセレクションするという展示スタイルです。

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日本でいう代官山、中目黒といったファッションやカルチャーの感度が高い人々から人気のあるエリア・北マレに位置する「LO/A」。ギャラリーが多く集まる通りで、ファッションブランドのブティックも点在する。©ALEXANDRA MOCANU

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