ニューヨーカーが大好きな夏の恒例イベントといえば、野外映画。ニューヨーク中の色んな所で開催されています。
▼世界の名だたるショッピングストリート、5番街にあるブライアントパーク
▼ニューヨークの摩天楼を眺めながら楽しめる、ブルックリンブリッジパーク
ビーチの砂浜やレストランのルーフトップ、ちょっと変わった所だと第二次世界大戦でも使用された戦艦空母の甲板上などで上映会が行われています。
今回は、日本とはちょっと違った「ニューヨーカー流、野外映画の楽しみ方」をご紹介します。
スタート時間は決まっていない、お気楽スタイル
野外映画のスタート時間は、決まっていません。どこの会場のウェブサイトにも「日没後に始まる」とだけ書いている為、暗くなったら集まるというお気楽スタイル。
この野外映画は6月から8月ぐらいまで開催されます。私が何度か行って分かった事は、6〜7月ぐらいまでは日が落ちるのが遅い為21時前後のスタートが多く、8月過ぎると20時前後のスタートが多い気がします。このなんとなくが、ニューヨークっぽい。
ビニールシートと食べ物持参で、花見状態
映画といえばポップコーンを食べながら見るというイメージがありますが、ニューヨーカーの野外映画は違います。ビニールシートを敷いて、お酒やテイクアウトの料理やお菓子を大量に持ち込んで、家族や友人達と映画を見る人も。もはや、日本でいう花見状態です。
いちいちチャチャを入れる
ラブシーンでも
「Fuーーーー!!」
セクシーな裸の男性がシャワーを浴びるシーンでも
「Fuーーーー!!」(特におばちゃん達が興奮して叫んでいます)
はたまた、女の子が男の子に「キスしてよ」と言うシーンでは、前の席のおばちゃんが
「No!!!」
とツッコミを入れたり、喧嘩のシーンで主人公が勝つと
「yeaaaaaah!!!!」
とガッツポーズをしたりと、とにかくいちいちチャチャを入れる。その度に、周りの観客が
「HaHaHa〜!!!」
と爆笑。
だからハラハラドキドキのアクション映画も、夜眠れなくなりそうなホラー映画も、ニューヨーカーにかかれば全てコメディになってしまいます。
サントラがノリノリだと、立ち上がって踊り出す
映画でノリがいい音楽がかかると立ち上がって踊る人、続出。特にエンディングソングがノリノリだと、ほぼ全員立ち上がって「Yeahーーー♪」と言いながら踊ります。むしろ踊っていない方が少数派。「アナタ達も踊りなさいよ」と言われているようで気まずい雰囲気になります。ということで、私も最後はニューヨーカー達につられて一緒に踊ってしまいました(笑)。
ニューヨーカーは楽しむことが上手。
ニューヨーカーは楽しむことが上手。映画を見ることも、それ以上のエンターテイメントにしてしまうのだから。それって素敵なカルチャーですよね。
マジメで遊ぶのが苦手な私達日本人は学ぶべきポイントかも!? と思った野外映画でした。