皆様いよいよ夏本番となってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
ヨーロッパ、というかドイツは暑くなったり寒くなったりで30度以上の猛暑かと思えば未だにヒーターが無いと寒い日もあったりしていましたが、ようやく毎日少しずつ夏を感じられる天気になってきました。
ヨーロッパでは夏になるとグリルをする機会が本当に多くなります。
私の周りにはハンガリー人が多く、彼らも本当にグリル好き。でも、グリルだけだと飽きてきてしまったり、栄養バランスが気になったりしますよね。そんな時にでもついでにグリルの横で作れてしまう上にあっさりとしていて美味しい、スタミナ料理をハンガリー人の友人に教わったのでご紹介したいと思います。日本のバーベキューでも簡単に作れるので是非試してみてください。
ハンガリアン料理といえばGulyás（グーラーシュ）という牛肉とパプリカのシチューや、Lángos（ランゴシュ）という揚げパンが有名です。しかし私が大好きなこの料理はVinetta（ヴィネッタ）という料理。
Vinettaとはハンガリー語で茄子という意味。その名の通り茄子を使った料理です。
材料
■食材
・茄子
■味付け用
・マスタード
・潰したにんにく ひとかけら
・すりおろした玉ねぎ
・塩
・レモン汁
・コショウ
・サラダ油
・マヨネーズ（お好みで）
材料、と書くのも申し訳なくなるくらいシンプルなのですがこんな感じです。分量も全てお好みで、と思うのですが2人分は茄子4本くらいに玉ねぎも半分か1/4くらいの量があれば充分だと思います。（筆者は生玉ねぎが好きではないので、それよりも少なめが好きですが）ニンニクや生玉ねぎの味が好きな人は沢山入れたりして調節してください。
作り方手順
1. 茄子の表面を焼く
ハンガリーでは外でグリルを使って焼くのが一番美味しいやり方と言われていますが、グリルが無い場合こんな感じに直接焼いてしまったりします。オーブンなどで焼くとスモークが中に立ち込め茄子に匂いと味がつきやすくなってしまうために、外のオープンで焼くのがいいと言われているのかな、と思います。家で作って見る場合は魚焼きグリルでもいいかもしれません。
こんな感じにしなしなになってきます。満遍なく全体を焼くように回転させていきます。 茄子の水分がかなり出てくるので火傷しないようにしてくださいね。
2. 皮が全体的に割れてきて剥きやすくなるようにボトムの部分も忘れずに焼く
焼けたらボウルに水を用意し、そこに茄子を入れて手で持てるような熱さになるよう冷まします。水に入れて放置するのでは無く、少し冷ます、という感覚で。
下の部分も忘れずに焼く
水に入れて冷やす
3. 手早く茄子の皮を全て綺麗に剥く
ここで皮が残ってしまうと苦味の原因になるので完全に綺麗に取りましょう
4. ザルにいれて少しおき、水分をきる
5. まな板と叩ける棒を用意
ここではハンガリーの専用の木包丁のようなものですが、日本のご家庭では持っているはずがないので、お肉を叩くようのものやパン生地を伸ばすようなものでもいいかも。
6. 叩く。潰す。細かくする
粒がなくなりなめらかになるまで根気よく叩き潰します。
7. 細くなったら味付け
マスタード、レモン、塩、コショウ、サラダ油、（もしくはマヨネーズ）潰したニンニク、すりおろした玉ねぎを味を見ながら混ぜます。
8. ホイップを作る要領で思いっきり混ぜる
茄子が更に細くなりスムーズになるので美味しく仕上がります。なめらかになればなるほど美味しく、空気を含んでホイップクリームのような舌触りになるので頑張りましょう。
こんな感じの見た目になればOK。
9. いただきます！
これはマヨネーズなしバージョンですが、マヨネーズを入れるとツナマヨのような見た目になると思います。
パンにスプレッドとして塗って食べるのがハンガリー流の食べ方です。
私はキュウリや大根、トマトなどの野菜に乗せて食べるのも好きです。今年の夏のバーベキューに、是非Vinettaを加えてみてください。
