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まずこのGabberというオランダ発祥のこの音楽はご存知であろうか？？　日本のトップレーベルでもあるavex traxが1993年にロッテルダムハードコアという造語を作り、「Rotterdam Techno Is Hard Hard Hard!!!」というCDをリリースした事もある。Gabberは、Hardcoreテクノと呼ばれている（オランダではHardcoreという言葉を使うケースが多い）BPM（テンポ）が速く、ノイズのかかったキックとベースが特徴的で攻撃的な音楽である。このGabberはオランダのロッテルダムで1990年代に生まれ、Hardcoreの起源とされるThunderdomeレーベル（現在はID&T)が、GabberCDのリリースをスタートさせ、様々な趣向を凝らしたイベント、更にファッションやステッカー等を展開してオランダの若者たちの心を鷲掴みにした。GabberのDJやファン層には、Thunderdomeレーベルをゴットファザーと敬愛してそのロゴの刺青を入れてる者が非常に多い。

このGabberFMでMC及び取り仕切りを行っているMC Da Mouth Of Madness（以下、Madness氏）は、オランダのGabberシーンでも大型フェスに出演するビッグネームである。このMadness氏は、EUを中心にして国外へのGabber普及にも努めている。Madness氏は携帯電話を取り出して「これは日本人のトラックメーカーNoizenecioと俺がコラボした曲なんだ、格好いいだろ！」と笑顔で曲を聴かせてくれた。日本とオランダで国をまたいでGabberのコラボが既に行われていた。この様なドラマが見えないところで起こっていたのである！！

Photo:Defqon.1 festival 2015(MC Da Mouth Of Madness) by Atsushi Harada

また更に面白いニュースがある。今年、Gabberの祭典であるDOMINATOR 2015にSuperbad MIDI Breaksを運営する日本人のGabberDJ Kousei Muraki氏が出演するという情報をオランダの仲間から聞いていた。なんとご本人のMuraki氏からフェイスブックで連絡を取り合うことが出来た。現在、日本でのGabberシーンのムーブメント、そして今後のGabberの日蘭の繋がりに向けて前向きな話をしている。なんとも素晴らしいハプニングの連続である。

そして2015年8月30日（日）に渋谷で行われるイベントではDJ Myosuke氏オーガナイズによるHARDCORE CLUB EVENT「HARDGATE」がスタートする。この渋谷で行われるイベントでゲストDJ出演を果たすイタリアのGabberレーベルに所属するDirty Bastradsと、GabberFMをMadness氏と共に運営するイタリア出身のGiulio Sterbini氏は知り合いでもあった。今現在、国を超えて色々な広がりをみせているとヒシヒシと感じている！！

またMadness氏とGabberFMのラジオでこんな面白い事を話した！！　Gabberのイベントには1曲づつ曲を繋げていくDJ同士の「VS」という文化がある。日蘭のGabberDJ同士がぶつかり合って「3on3（3対3）」で対決をする。そしてその日蘭のイベントを日本、オランダの両国開催をすることで、新しいムーブメントが起きるんじゃないか？　この話をお互い熱く語りあったドキドキした時間と感覚を未だに忘れられない。

またMadness氏が日本に向けてメッセージをくれた。シンプルだがとても力強い言葉であった。

「Hardcore take over!!」

この記事、そして1枚写真から新しいムーブメントが起こると私は思っている。2−3年後には、日本の野外フェスティバルでこの熱い熱いGabberの爆音が届く事を私は待ち望んでいる！！　そして、私はこの熱狂を日本中に届けていきたい！！

【DOMINATOR 2014 AFTERMOVIE】

＊このHardcoreシーンをYouTubeで体感してほしい！

【GabberFM photo】