「在宅ワーク」という理由を全力で振りかざすことができるフリーランスの罠
「在宅ワークでフリーランス」、その影に隠れている「NEO引きこもり」。
その恐ろしいところは、私のような“在宅でフリーランスでの仕事”では外に出る理由が無く、基本的にひとりぼっちで家にいることが多いにも関わらず、仕事では頻繁に電話やメールで連絡取るし、メッセンジャーアプリなどを使用しての家族・友人とのコミュニケーションもある、ということ。
そして自分は仕事のために家から出ないだけであって、それ以外は普通に外に出て直接コミュニケーションをとっている人と全く同じ状況であると信じて疑っていない、ということ。
そこには「プライベートの軸」と「仕事の軸」が螺旋状に交わっています。互いが共鳴し合い、本来直接的に関係のない「仕事」と「プライベート」を、時に都合のいいように解釈し、楽な方へ楽な方へと向かっていってしまいます。
一般的に「引きこもり」には、何かしら「コレ」といったきっかけがありますが、在宅ワークのフリーランサーが陥りがちな「ネオ引きこもり」は、「コレ」といった理由を潜在的に「仕事」のせいとしています。
自分が外出しない(できない)理由が、全て「在宅ワークであるから」ということを信じているのです。だから、自分が「引きこもり」に片足突っ込んでいるという自覚はほとんどありません。
そして上記の特徴を経て、改めて振り返った時に、外出の有無をはじめとした、「以前に比べて対人コミュニケーション力が欠落している」など、その他諸々の不具合に気づいていくのです。
人と関わること自体に嫌気がさし引きこもっているのではなく、むしろ人とのコミュニケーションはしているのに引きこもってしまっているのです。
単純に自分のテリトリー(自宅)以外のところに出ることに、ひどく拒否反応を示してしまっているのが、この「ネオ引きこもり」だと私は考えています。
さて、あなたはどうでしょうか?
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