• MV_1120x330
  • MV_1120x330

一人暮らしの怖い話「知らないオバサンが敷地内で勝手に猫の飼育をはじめる」

加藤広大 加藤広大


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

少し時間も経って落ち着いてね、「そういやコンビニ行きそびれたな」って思って、出かけようとしたんですね。

再びサンダル履いて、何の気なしに、ドアスコープから外を覗いてみると、そのおばちゃん、ドアの前に居て、こっちをじいーっと見てるんです。屈みながら。

「ウウッ、ウウッ! ウウーッ!」

もう腰が抜けちゃって、視界も狭くなっちゃって、その日は部屋の隅でずっとぶるぶる震えてたんです。

翌日、明るくなってから外に出て室外機のほうを見ると、いつの間にか猫とソファーは、まるで何事もなかったかのように綺麗に消えていました。

「いったい、何だったんだろうな、あれは」そう思いながら、コンビニに水を買いにいきました。ついでに塩買ってね、一応撒いて、盛り塩して。こういうのはちゃんと後始末しておかないと危ないですからね。ああ、クッキーはもちろん捨てました。

その後、おばちゃんの姿は見ていません。今でもときたま思い出す、ちょっと不思議なお話です。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP