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駆け出しデザイナーが知っておくといい共通言語10選

加藤広大 加藤広大


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パンク

「パンクっぽく」

この言葉を聞いただけで「ぽくって何だよ木魚かよファッキュー!」と叫ぶとともに中指がピンと張り詰めそうですが、頻出用語のひとつです。そして、齟齬が出やすい言葉でもあります。しかしここで「パンクとは一体なんぞや」とアジりはじめると仕事も人間関係も前に進みませんのでやめておきましょう。

基本的な「パンク」とは、1976年くらいから1983年くらいまでのイギリス初期パンクを指すことが多く、Sex Pistols、The Clash、The Damnedのいわゆる三大パンクバンドを抑えておけば何とかなるでしょう。人によってはThe Stranglersを入れる場合もあります。ニューヨーク・パンクと混同しないように注意してください。

で、どうしても打ち合わせで目立ちたい、顔を売りたい、「コイツ、若いくせにできる」と思われたい場合は、「パンク」という言葉が出た瞬間に中指を立てながら「初期パンクの名曲中の名曲と言えばAlberto y Lost Trios Paranoiasの『Fuck You』だぜ! ファッキュー!」と叫んでください。

パンクについては以前こちらでも詳しく書いたので、参考までにぜひどうぞ。

これだけ読めば通ぶれる! はじめてのパンク入門

モッズ

「モッズっぽく」

この言葉も聞いただけで、どれだけオブラートに包んで表現してもランブレッタで轢いてやろうかと思ってしまいますが、これまた頻出単語のような気がします。

音楽、洋服も複雑に混ざり合ってくるので下手なことは言えませんが、基本的には映画「さらば青春の光」を本命に、対抗としてThe Knack、時間があれば『長距離ランナーの孤独』あたりを押さえておくのがよいのではないでしょうか。

60年代の雰囲気を味わうなら「欲望」もいいですね。ついでに当時のポスターでもPinterestあたりで検索しておけば若手のうちは問題ないでしょう。ハイギアだローギアだなど込み入った話は、正直あんまり使いません。

会議の際は唐突に「ベルボーイ!」「まともって何なのさ!」と叫んだりするのもいいですが、取引先のトイレ(個室)に入ったら、とりあえずThe Kinksの『You really got me』を口ずさむのがモアベターでしょう。

ジャズ

「なんか昔のジャズみたいな感じで」

うわぁぁぁぁ! 面倒くさいぃぃぃぃ! と原稿そっちのけで発狂してしまいそうになります。人により1910年代(ある意味もっと前とも言えますが)からそれこそ現在まで、ディケイドをすっ飛ばして言ってる「ジャズ」が違います。これはもう、話をよく聞くしか解決方法はありませんし、聞いても解決しないこともよくあります。

しかし、細分化されたジャンルやファッション、おおまかな歴史を追ってみるだけでも意外と面白いので、少し時間を使って調べておいて損はないでしょう。

打ち合わせでジャズの話が出た場合、新人はたとえいくら詳しくても黙っているのが吉です。どうしても黙っていられない場合は、「タモリが物真似する山下洋輔の物真似の物真似」を繰り出しましょう。目の前のテーブルを巨大な白鍵だと思って叩きまくってください。

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