竹藪や、道端からインターネットへ
その昔、エロ本は竹藪や公園、通学路の途中で拾うものだった。
先日、飲み屋でそんな話になったとき、一緒だった若者に
「ええ? マジっすか? それ汚くないんすか?」
と言われた。仰る通り汚い。ジェネレーションギャップである。確かに最近は道端に落ちているエロ本なんて、とんと見かけなくなった。そういえば、竹藪から1億円が出たという話も聞かない。
道端に打ち捨てられ、雨風に曝されて、独特の青みを帯びつつ、カッピカピになったエロ本は、いつから見なくなったのだろう。
雨上がりの竹藪、秘密基地の近くで見つけた、土に塗れて濡れネズミになっていたエロ本は、いつから見なくなったのだろう。
エロビデオもそうだ。トタンに囲まれたエロ自動販売機は、一体どこへ行ってしまったのだろう。
俺たちは、いつから大人になってしまったのだろう。
思わずチェッカーズを口ずさんでしまったが、まあこれはインターネットが発達したからでしょう。今じゃ高画質で、手軽に、お色気画像や動画を観覧することができる。
しかし、今思えばインターネットでのお色気画像検索も、昔は非常に面倒くさかった。