“今”を生きる子どもを軽くかわす強靭な精神が必要
個人差はあるものの、我が家の小さい人を観察する限り、だいたい3歳くらいまでは彼らの中にはっきりとした“未来”がない。要するに、「待っててね。あとでね」が通用しない。
ある案件を進めている時、一仕事終えて原稿を添付したメールをパーンと飛ばすとポーンと修正依頼のメールが飛んでくる現象に悩まされた時期があった。「やっと終わったー! 子をお迎えに行くぞー!」と玄関を駆け出すと、それは決まってやってくる。しかもそういう時に限って「即戻しで!」という地獄のメッセージ付き。育児中の方ならご存知のとおり、夕方は、ご飯の用意→食べる→お風呂→寝かしつけ。とにかく夕方からの母は子を早く寝かすことに闘志を燃やしているので、この時間帯の即戻しは極刑に近い。
そして子は園で死ぬほど遊んできているのにもかかわらず、母と遊びたがる生き物。「ちょっと待ってね」と言い聞かせるのも心苦しいのだが、この案件が片付いたらイヤってほど遊んであげるから! と心で叫び、アニメのDVDをつけて放置してしまったことが幾度かある。できれば小さいうちはあまりテレビに頼りたくない、というママさんも多いかと思うが、切羽詰まった時は断腸の思いで活用すべき必殺技。迅速対応を求められた場合のみ、と自分でルール付けるなり何なりでピンチをすり抜けたい。