好き嫌いの感情を見極める
実は答えは簡単なのだ。あなたが「好き」な方をとればいい。「好き嫌いは良くないこと」と子供の頃から教わってきたが、価値観が変化し、正・不正解があいまいになってしまった時代は、「好き」「嫌い」をきっちり認識できる技術も自分を守るために重要なのである。
例えば職業を変えたとする。それを「メリットがない」「将来性がない」「優位な点はあるのか？」と誰かから迫られたとしよう。いちいち答えるための理由を探すのは大変だ。そんなときは一言「好きだから」と答えればいい。好きであるにも理由がありそうだが、名前が好きだから、でも、勤務地が好きだから、でもなんでもいい。好き嫌いは個人の主観が多くを占めるので、他人に説明し、理解してもらう必要もないのである。
回答に困ったとき、論争に発展しそうになったときは「好き嫌い」を主張しよう。これもまた、あなたの大切な評価能力のひとつなのである。そして「自分のことが一番好きだ」と認識できれば、他人からのあなたへの評価なんて気にならなくなるのである。
