利用価値の高い本も
仕事でひさしぶりに図書館を利用した。インターネットの時代になり情報の入手が容易になったが、個人のブログや企業のオウンドメディアも勢いと増してきたことから、世にあるサイトというものの数は膨らむ一方だ。しかし、ネット情報が必ずしも正しいとは限らないと昔から言われている。今後はさらに、利用価値のない情報や偽の情報を流すサイトが増えるかもしれいない。
その点書籍は、出版社の“目”を通って世に出ている。出版社の書籍が常に正しい情報や見解であるという保障はない。しかし、書き手の独りよがり、誤った知識や解釈がそのまま出版物になるのは極めて少ないと言えるだろう。そして図書館の書籍は、司書という本を選ぶ専門家の目も通るのだ。悪書が増えたと言われる出版会だが、それなりにふるいにかけられた書籍が書架に並ぶのが図書館なわけだ。自分で新刊を買うよりも、良書と出会える可能性が高いことになる。