まず初めに言っておくべきことは、私は決してデキるライターではない。しかもできないなりのオーラを無意識に放ってしまうのが悲しいところで、気弱な一面がさらにダメダメ感を増幅させてしまう・・・と、自分なりに自覚・分析している。ならば、見かけだけでも会う人に「おっ」と思わせるしかない。
だが、そもそもデキるライターってどんな人だろう? 名刺の肩書きに「ライター」と書いてあるのを見ただけで「おっ」と思ってしまう私が「できるライター」を語るなんて恐れ多いのだが、実際こんな人がいたら「おおっ」と尊敬の眼差しでガン見してしまうような人物像をゆるくイメージしてみた。なお、タイトルはファッションテクニックとなっているが、持ち物もその一部として捉え、まるっと大雑把に考えていくことにする。
ファッション編
スリッポンタイプかフラットシューズ
人は見た目ではない? いいえ、見た目はかなり大事だ。ファッションは自己表現のひとつでもあるけれど、だだ漏れするダメオーラをそっとカバーする鎧のようなものでもある。ほんのひとさじの工夫で、できる感を醸成できるはずだ。
まず控えておいた方が良さそうなのは、ブランドものでがっちり固めたり、ファッション誌からたった今抜け出てきた風の“やり過ぎ”オシャレ。身なりばかりにうつつを抜かし手をかけすぎていると、本業がおろそかなのではないか? と、なんだか学校の先生が思うような心象を持たれてしまいがちだ。ここはあくまでイメージ先行であることを忘れてはならない。
だからと言って常に素朴、つつましく主張ゼロでいるのも考えもの。世の中には「ほどほど」という便利な言葉があるのを思い出し、さりげなくセンスを見せたいものだ。ちなみに靴がキレイなのはオシャレポイントがグンと上がるので、せっせと磨くことをおすすめする。
そう、靴は割とキーポイント。女性の靴だと、スリッポンタイプかフラットシューズだと動きやすい故にフットワークが軽そうに見えるという利点が。取材に打ち合わせにと忙しくアクティブに動いている感をアピールするのにはうってつけだ。