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車上荒らしからカーシェアリングまで。近頃の「車」事情

沢葦夫 沢葦夫


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自動車盗難・車上荒らしの件数は減っているが・・・

それでは、車に関する物騒な事情はどうだろう。次のグラフは、警視庁の統計から「自動車の車両盗難」と、車内や荷台からの盗難である「車上ねらい(荒らし)」の件数の推移を示している。グラフの推移のとおり、どちらも件数は減少しているのだ。その理由のひとつは、警察などからの呼びかけによる施錠の実施、車内からの貴重品の引き上げなどが促進されたから。そして、イモビライザーに代表される盗難防止システムが普及しているのも大きい。

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防犯が進めば犯罪件数は下降するが、犯罪者そのものが減るとは限らない。組織的に活動している犯罪者の集団などは、簡単にあきらめるわけにはいかないからだ。その結果、車両盗難も車上荒らしも、より手口が高度化、計画化してきているのである。

車上荒らしでいえば、これまでは公共の駐車場で後部座席に置いたバッグやパソコンなどが盗難されるケースが多かった。施錠忘れなどしようものなら格好の対象だった。それが近年は、住宅地にまで犯罪者たちは進出している。つまり、自宅の庭やガレージとはいえ安心できない。統計を見ると、犯罪時間は深夜から早朝の時間帯に、犯行場所は公共の駐車場などから住宅地へ移行しているのが分かる。盗難の対象も、ホイールやカーナビなど盗むのに時間がかかるものにまで手が及んでいる。朝目覚めたら、庭の車がタイヤのない状態で鎮座していた、なんてウソのような話が聞かれるほどだ。

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