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初心者向けPhotoshop講座「描画モードを使用して心霊写真を捏造する」編

加藤広大 加藤広大


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心霊写真の仕組みをイメージする

さっそく捏造していきたいところではありますが、急いては捏造を仕損じるとも言います。より画像加工のクオリティをあげるために、いくつか無駄話をしていきましょう。

まずは、心霊写真の仕組みについてです。

巷でよく見かけるような心霊写真の類は、ほとんどの場合、霊的な原因以外で撮られた(現像された)ことを説明することが可能です。

たとえば、有名な原因のひとつとして、脳は点や線などが三角形に配置されたものを見たとき、顔と判断してしまう「シミュラクラ現象」というものがあります。「顔に見える/顔が写っている」といった心霊写真のだいたいは、この現象で説明することができます。

ほかにも、映りこみやレンズフレア、多重露出など、撮影時に引き起こされてしまう現象を、地縛霊の怨念だとか、背後霊の警告だとか、勘違いしてしまうケースが多いのです。

しかし、言い換えれば、多くの心霊写真と謳われているものは捏造、もしくは勘違いであるが、いくつかは説明できない「よく分からないモノがある」ということです。

そんなわけで、世の中に出回っている心霊写真の多くは、上記2つの理由で解明可能です。そう考えると、意図的に多重露出を再現したり、ブレを加えられるPhotoshopは、心霊写真捏造に最適なアプリケーションですね。素晴らしい。

初心者が捏造すべき心霊写真とは

さて、本物であれ、偽物であれ、心霊写真とひとくちにいっても、映り込む「モノ」は多岐にわたります。霊的なものだけでも地縛霊から浮遊霊、生霊から死神、はたまた神様仏様までさまざま。手や足が消えていたり、壁や背景に顔が写り込んだりと、登場の仕方もいろいろです。

なので、作業をはじめる前に数ある心霊写真のパターンのなかから、「何の心霊写真を捏造するか」を決めねばなりません。Photoshopを使って画像を加工する際には、仕上がりのイメージをしっかりと持つようにするだけで、捏造する写真の上昇しなくともよいクオリティがグッと上昇します

しかし、手の込んだ写真を捏造するのは、本コラムの方針ではありません。なるべく簡単で、ワンタッチでできるような心霊写真は何かと考えた結果、以下の答えに辿り着きました。

それは「オーブを出現させる」ことです。

「オーブ」とは何か? といいますと、これは「オーブ現象」、日本では「玉響(たまゆら)現象」と呼ばれておりまして、写真に写り込んだ水滴のような光る球のことです。

ざっくり説明すると、空気中の微小なホコリに光が反射してしまい記録されてしまう現象です。写真を現像してみたら、白っぽい丸い物体がうようよと漂っていた経験はないでしょうか? アレです。

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