色や紙の種類、印刷などの基本的な知識
独学、ましてやフリーになる場合は一から十まで提案しなければいけませんし、どんな質問も自分に直接やって来ます。なので、色の仕組みや種類、印刷に使う紙の種類や特徴などは、ある程度デザイナーになる前に知っておいた方がよいでしょう。
場数を踏まないと分かりにくい面もあるのですが、知識として知っておくだけでも違うものです。何より、質問や相談を受けた際にすぐに答えられれば、相手の安心感が違います。
「この大きさでつくると、仕上がりってどんな感じになりますかね?」と聞かれても分からず、咄嗟に「だいぶイケてる感じになると思います!」とか言ったら「こいつ、大丈夫かな」と思われてしまいますし、いざ印刷の段になって「紙の見本見せてください」と言われてプリントパックの紙見本しか持ってなかったら、なんか恥ずかしいじゃないですか。
クライアントは少なくともプロだと思って仕事を頼んでくれているのですから、こちらの知識不足、準備不足などの都合はまったく関係ありません。せめて知識だけでも、少しは仕入れておきましょう。どうせ後で必要になるんですから。
相場感を掴んでおく
「とにかく俺は最高のデザインがしたいんだ! 金のことなんて考えたくないんだ! うぉぉぉ!」と思って開業したり、仕事を辞めて独立するのはいけません。ろくなことになりません。
あんまりお金のことは考えたくない。という気持ちは分かりますが、金の話はいつでもついて周ります。なかでも個人的に「知っておけばよかったな」と感じたのは、デザイン料の相場に関してです。
正直、会社や個人、有名無名、キャリア、何を作るかなどなどそれこそ千差万別ですが、今ならネットやら何やらを駆使して調べ、大体の相場感を養っておくだけで損する可能性はだいぶ減るのではないでしょうか。
ちなみに、駆け出しだろうがなんだろうが、お金はしっかり取りましょう。納品できなかった、製作途中に行方をくらましたとかは例外ですが・・・。対価をきっちりいただいてこその「仕事」です。