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独学でデザイナー稼業をやる前に学べばよかった知識やテクニック

加藤広大 加藤広大


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ダサいデザインの作り方

ダサいデザインはダサい奴が作ったと思っていませんか? それは大きな間違いです。限界までクリエイティビティを出してもダサくなってしまったケースもあるでしょうが、ほとんどは敢えてダサくデザインしているのです。たぶん泣きながら。

いつもPinterestで世界中の美しいデザインを集めて、「よし、こういうデザインをイケてる感じで作るぞ!」と意気込んで制作しても、初稿提出後にクライアントから返ってくるのは「あー、ここの文字大きくして、あと商品名がより目立つ感じで、なんか金とか赤とかでいいからさ」とのご指示です。

また悲しい話になってしまいました。再びさておき、「ダサい」というと若干語弊があるかもしれません。要は適材適所なデザインを施せるように、いろんな種類のデザインの作り方を勉強しておこうね。ということです。

たとえばスーパーのチラシをシュルレアリスムの手法を用いて制作したら、たぶん怒られると思います。怒られるならまだ良いですが、内容証明が届く可能性すらあります。

あ、別にスーパーのチラシがダサいと言っているのではありません。あれはひとつのクリエイティブの形だと、本当に思います。実際やってみると難しいでしょうし。職人芸だと思います。

デザイナーは、いつ何時、どんなデザイン依頼がくるかわかりません。そのために、できることの幅を増やしておくのは、生きていくために非常に大切な要素なのです。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/12/fwf_fkj5tbo-alice-achterhof.jpg

興味のないデザインも見ておく

自分には興味がないというか、余り好きではないデザインを見る癖は付けておくべきです。なんでかって? 仕事なんだから当たり前じゃないですか。

やりたいデザインだけやって飯が食えればそりゃもう幸せですが、そんなことはとんでもなく売れっ子でない限りはありません。いや、売れっ子だとしても有り得ないでしょう。唯一あり得るとすれば、それはデザイナーではなくアーティスト、またはヒモです。

ただ単純に見るだけではなく、いろんな種類のデザインを比べて分解してみると、自分のなかでの法則みたいなものが出来てきます。「この形だったらこんな感じ」「この業種だったらこんな感じ」みたいなやつですね。

法則が分かれば仕事が速くなりますし、そこから外れない程度に自分のセンスを盛り込むことも可能です。そして自分のセンスを入れすぎて、クライアントに突っ返されるのです。

また人間不思議なもので、以前は余り好きではなかったデザインを、見て、分析するうちに、気付けば好きになっていることも多々あります。これはもしかしたら興味のないデザインを見ることの一番のメリットかもしれません。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/12/typography-poster-posters-quote.jpg

街角のクリエイティブ ロゴ


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