レイアウトの意味
「いい感じにレイアウトしてくれ」と注文されて、いい感じにレイアウトして提出したら、「ちょっと違う感じかなあ、別の感じであと3案出せる? 夕方までに」と戻されるのがデザイナーの仕事です。
思い浮かべるだけで涙が溢れそうな話はさておき、デザインをはじめたばかりの頃は、レイアウトはセンスだと勘違いしがちです。デザイナーになりたい方は、少なからずとも自分にセンスがあると思っていますよね? 私も過去思っていました。「俺はセンスの塊だ」と。しかし、後年その塊はセンスではなく、偏見であったことに気付きます。
レイアウトはセンスだけでは組めません。すべてのレイアウトには意味があり、課題を解決しており、何かを配置した場合は、それを的確に説明できなければなりません。
「なんでこれここにあるの?」と問われたときに、「いや、いい感じだと思って」とか言ったら、もうどえらいことになります。あ、センスも重要ですよ。でも、レイアウトの基本が解ったうえで、はじめてセンスが使えるのです。
どうせやってなくとも、後で勉強する羽目になりますから、レイアウトの基礎の基礎くらいは学んでおくのが吉です。