マナーの基本? 男性が女性を優先する、レディファーストとは
欧米文化で根付いたマナーの基本「レディファースト」。調べると、発祥は諸説あり、女性優先の是非の解釈は様々です。しかし難しい歴史的・社会的な議論は横に置いておいて、女である私の本音を言うと、レディファーストをされるとやっぱり嬉しい。
普段軽口を叩き合う異性の友人からこれをされると「私も彼に対して淑女らしい行動をとらなきゃだめだな」と反省します。反対に、優先されなかった場合は、日ごろの相手への非礼を思い返して内省します。
このように考えると、レディファーストとは、女性は女性らしく、男性は男性らしく行動するというよりも、違う身体を持つ相手への敬意を示す行動のひとつだと思います。
では男性に贈るべき女性のマナーとは? それは敬意を表してくれた方の気持ちを、きちんと受け取ることです。「レディファーストを受けて当たり前」ではなく、もてなしてくれた方への感謝を伝えるべきでしょう。では女性はその思いをどうすれば伝えられるのでしょうか。ひとつは、相手に失礼のないように、不快な気持ちにさせないマナーを実践することだと思われます。
入店前からレストランのマナーは始まっている
実は食事のマナーは、入店前から始まっております。
基本、食事中に席を立つことはNGです。それはシェフがお客様の食事の進み具合によって料理を仕上げているため、一旦席を外してしまうと、その流れが崩れ、美味しい料理を提供できなくなってしまうからです。そのためデザートを食べ終えるまで、なるべく席を立たないようにしましょう。そうなると、待ち合わせ前にお手洗いやお化粧直しを済ませておいたほうが良さそうですね。
また、女性はお化粧にもご注意を。乾杯のグラスに口紅の跡がべったり・・・というのは品がありません。指やナプキンでグラスを拭くのも、ナプキンで食事前に口紅を拭うのもマナーに該当しません。理由は、汚い所作。ナプキンについた汚れが人の目につき、相手を不快な気分にさせてしまうから。それを防ぐためにも、入店前の最後の化粧直しでグラスに付かない程度に、リップは落としておきましょう。