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鍋から吹きこぼれるほどの戻しが! 通販ライターが薬事法にひれ伏す時

ユーコ・ノラ ユーコ・ノラ


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無理やり言い換える

「シワが消える」→「エイジングサインが薄くなったような・・・?」
「お肌にハリが戻る!」→「パーン! とハリが!?」
「コレ一粒飲むだけで痩せる」→「憧れのスタイルがコレ一粒で・・・!!」

 
広告を見て何だか煮え切らない気持ちになる原因は「コレ」です。『尻切れトンボ的コピー』が蔓延しているからでしょう。

しかし、薬事がある以上致し方ないのです。皆さん、これからこのような広告を見つけた際には、「ああ、この広告はきっとこういうことを言いたかったんだね。でも薬事にひっかからないようにきっとこういう風な言い回しになっちゃったんだよね」と、この文章を脳内でうまく料理してあげてください。

あまり詳しく掘り下げると方々からお叱りを受けそうなのでこの辺で止めておきますが、効果効能を詳しく掘り下げて「断定」することが基本的にはできないため、通販ライターはこのような言い回しにするしかないのです。

また商品にもよりますが、基本的に特定の部位を表記することもできません。しかし、医薬部外品や医薬品等となれば話は別です。逆に「効果効能バンバン言っちゃおうぜ!」という具合になるため、通販ライターはここぞとばかりにむっちゃテンションが上がります

薬事審査後の赤入れで白目をむく

その昔、私が転職をしてこの業界に入った時のこと。人手が足りなすぎて広告の原稿的なものを1本書く機会がありました(通販業界ド素人の人間にやらせた元上司はある意味すごい)。もちろん私が「薬事審査」という言葉自体知らないような頃の話です。

何も知らない私は、薬事真っ黒な表現を多用して書き上げました。しかも、当時チェックをしてくれる人は誰もいませんでした。そして代理店の営業さんに渡しました。まさかの、彼もド素人。お互い原稿が真っ黒だとは気が付かないまま、代理店の営業さんはそのまま審査に回してしまいました。

しばらくして結果が戻ってきました。大鍋から吹きこぼれるほどの戻しを大量にいただき、死ぬかと思いました。完全に馬鹿だと思われたでしょう。そんな一度で二度悲しい思いをした経験が、いまでも忘れられません。

街角のクリエイティブ ロゴ


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