フリーランスになって、早半年。組織から独立して「これまで近くにあったのに、目の前から消えてしまった必需品」の大切さに気付く。いなくなってからその存在の重みを感じるなんて、まるで恋人のようだ。今回は私の個人的な見解から、これからフリーランスになる方に知ってほしい「フリーランス＝ひとりになって必要と感じたもの」を挙げて行きたい。
仕事上ないと困るもの
オフィス事務用品はありがたさにむせび泣く
会社に属していた8年間、支給された文房具を使い続けた。そして荷物整理時に「邪魔だな」と感じ、すべて所属部署の共有棚に隠し会社を離れたわけだが。シャチハタ用インク、定規、はさみ、のり、セロテープ、ガムテープ、ゼムクリップ、ポストイット、黒マッキー、赤マッキー、クリアファイル･･･。これらは意外と日常生活での使用頻度は低く、必要なときに近くにないことが多い。コンビニなどで購入すればいいだけなのだが、ちりも積もれば、である。8年使い慣れていたあの子たちにもう一度会いたい。
コンビニでもOKだが多少だるい。プリンター・スキャナー類
会社の通路に並んだオフィス用プリンター兼スキャナー。少し型が古いものだったのか乱雑に扱っていたからか、よく紙が詰まり、熱をもった機械内部に手を入れてグシャグシャになった紙を救出していたあの頃。正直言うと、会社のそれよりもコンビニのコピー機の色の再現精度は高い。毎日の作業に支障がない限り、プリンター／スキャナーを個人で所有する必要はないだろう。雨天時に「急ぎで請求書（スキャンデータ）を送ってください」と言われて多少の面倒さを感じない限り。
背筋を伸ばして仕事ができるライティングデスク
一人暮らし時に購入したガラス張りのティーテーブルや、親や猫が来襲する実家のダイニングテーブルよりも、ライティングデスクは集中ができる。毎月健康保険料の督促状が届く状況なのでまだ購入できていないが、いつかはデザイナーズ的な何かしらを購入しようと思う。ただ、スタバやエクセルシオールの長机で代用は可能だ。
どこでも仕事場に。モバイルルーター、もしくはテザリングが必須
会社内に飛んでいたWi-Fi、もしくは外出時に申請していたモバイルルーター。WEBのセキュリティー制限はあったものの快適に仕事ができていた。しかしフリーランスとなった今、活動拠点をなくし、外出時には電波・バッテリーがないと仕事上致死状態に陥る。月末の低速モード期間を少しでも縮めるための日ごろのデータ通信量との駆け引きは必須だ。
