お疲れさまです、まちゃめちゃくちゃです!
突然ですがみなさん、「ネーミング」について深く考えたことはありますか? ご存知の通りネーミングとは、人やモノに名前をつける行為のこと。対象が社名や商品名/サービス名なのか、生まれたばかりの子どもなのかによって、その性格は大きく異なります。世の中に出る商品やサービスのネーミングはその役割として、そのものが何であるかという情報やイメージを発信する力を持っていなければなりません。
元々は商品開発部門に属する方だけが知っておくべき技術でしたが、ものづくりに対するハードルが昔より下がっていることや、クラウドソーシングによって案を出せる機会も増えてきたこともあり、誰もが知っておくべき技術となっています。
というわけで今回は、ネーミングについて基礎からまとめてみました。
1. ネーミングの機能と役割
改めて、ネーミングが持つ機能と役割を整理してみます。大きく分けると4つです。
個人やモノを特定する機能
当たり前の話ではありますが、名前を与えられることによって初めてそれが何であるかが明確になります。
役割の伝達機能
対象の商品がどんな特徴やコンセプトを持つのかを伝える機能を果たします。
イメージの伝達機能
ネーミングに特定のイメージや雰囲気を反映させる機能を果たします。例えば、「ガ」などの濁音はたくましいイメージを与えることが出来ます。恐竜や戦隊ヒーローの名前には濁音が多いのはこのためです。逆に、「ナ」行や「マ」行などの静音は柔らかいイメージを与えてくれます。
アイデンティティ構築機能
社名やスローガン、商品名に統一したネーミングを与えることで、アイデンティティをつくる機能を果たします。ネーミングは、マーケティングやブランディングの一部を担っているのです。また、音から受けるイメージや潜在的意識の操作を「音象」と呼び、戦略的にネーミングに活かしている企業も存在します。とあるお菓子メーカーでは、商品名を口にしたり耳にしたりするたびに、消費者にお菓子を食べる動作を潜在的に思い起こしてもらえるよう、商品名にパ行の音を必ず入れているそうです。
「Pリッツ」「Pッキー」「Pナップ」など・・・「パピプペポ」と何度か声を出してみてください。この時、私たちは上下の唇を軽く合わせる動作を繰り返しています。この動作、お菓子をポリポリ食べるときの口の動きに似ていませんか?