すっかり夏真っ盛りですが、あと1ヶ月もすれば盆が来て夏の終わりに切なくなり、「ああ、今年もなあんにもないまま夏が終わっちゃったなあ」と思い、気がつけば季節はすっかり秋になってしまっていて、夏に夏っぽいことをしないまま夏が終わる。毎年の恒例でございます。
いつの間にか夏が終わっていたと思ったその矢先、秋になると増えるのが転勤ですよね。秋と言わずとも、7月にも多いといわれています。
上京する方、東京を離れる方、色々といらっしゃると思いますが、今回は上京してくる方のために、生き馬の目を抜くコンクリートジャンクル、ネオトーキョーで路頭に迷わないように、気を付けるべきことや、知っておくべきこと、または衝撃を受けるであろう事実を事前に把握しておくことにより、都会疲れを軽減できればと考え、いわゆる大きなお世話なんですが、これを書いています。
また、既に東京在住の方々におきましては、「あるある」的にお楽しみいただければ幸いです。
自由が丘はそこまで自由じゃない
「SUUMO」が発表している「住みたい街ランキング2016」の総合ランク4位に位置している自由が丘。毎年その手のランキングに必ずと言っていいほど現れるベテランランカーです。
自由が丘、いいですよね。「自由な丘」と書いて「自由が丘」です。非常にフリーダムな感じがします。
人は自由が好きです。そして丘も好きです。「嵐が丘」「ゴルゴダの丘」名作名所には「丘」という字が付きものですし、「俺、自由が丘に住んでるんだ」なんて囁いたら都会に出たての純情田舎娘はその場で「スイーツ・・・」とか言いながら痙攣失神卒倒してしまうのも頷けます。
私もかつて、自由が丘は自由の民が住まい、平和な暮らしをしているので余所者のレイダーが侵入した場合、改札を出た瞬間余りのホーリーパワーにしゅわしゅわ溶けて死んでしまうと思い全く近寄ろうともしませんでした。
しかし一度自由が丘の夜の街に繰り出してみれば、バーはたくさんありますし、道でおっさんは寝てますし、昼間のマダム連中はどこへやら、一変(地域/場所によっては)して空気が変わり、夜の街のルールが形作られます。ので、飲み助には素晴らしい街であると断言できます。良いお店もたくさんあります。
一方、テレビでは「お洒落な街」と頻繁に紹介されていますので、多くの方にはハイソサエティで文化度の高い、イケてる、ノッてる、けど落ち着いてる。などのイメージがすっかり刷り込まれてしまっているのではないでしょうか。
多くの方が、この「お洒落で自由でフリーダムな高級感溢れる都会的なイメージ」に騙され、「自由が丘エリア」ということで深沢のさらに奥あたりの陸の孤島に居を構えてしまい、移動が不自由になってしまうといった悲劇は後をたちません。
そもそも、自由が丘は自由ヶ丘学園という高等学校が名前の由来ですし、その学校の名前は自由主義教育の具現化として付けられました。ちなみに男子校です。つまり端から自由は無かったのです。ですので、自由を求めて自由が丘を尋ねると、実はそこまで自由ではなかったとがっかりしてしまいますし、勘違いして裸で走ったりすると岡っ引きに逮捕されますので、上京する場合は注意が必要です。