旅雑誌の編集者をやっているとよく言われるのが「仕事で色々なところに行けていいですねえ」とか「仕事で船に乗れるなんて羨ましい」とか。でも同じように仕事で色々なところに行っているはずのツアー旅行添乗員さんが羨ましがられているのはあまり見たことがないので、「仕事で色々なところへ行き、なおかつ仕事内容が楽しそう(観光客と同じようなことを体験するのが仕事)」というところがポイントなのかもしれません。
実際は仕事である以上ほかの仕事と同じくらい大変ではあるのですが、貴重な経験ができる楽しい仕事であることは事実なので、どのようにしてこれ系の職に就いている人が多いかをご紹介します。
1. 旅系のコンテンツを作っている会社に入る
一番誰でも思い浮かぶ王道の方法です。旅系のコンテンツといってもテレビ、出版、ウェブとありさまざまで、それぞれの会社に入る難易度も異なりますが・・・ここで気をつけたいのは「ディレクションする立場に入ってしまうと自分自身が取材に行けることは少ない」ということで・・・。私は出版系の人間なので旅雑誌で例えますと、実際に色々なところに取材に出ているのは編集部の人ではなく外部のライターさんであるケースが多いということです。最近は予算の問題で編集者自身が行く場合も増えているとは思いますが、どちらかというとデスクワークのほうが多い。
なので「旅が好きなので旅雑誌の編集部に入りたい!」という学生の方は、もしそうなったとしても思うほど旅に出られない可能性は高いです(さらに大手の場合は希望する編集部にずっといられない場合がほとんど)。
余談ですが、旅系の仕事をメインに扱う会社の人いわく「旅系のコンテンツを作りたい理由は旅が好きだからです!」という理由だと落とされることが多いということなので別の理由をおすすめします!