• MV_1120x330
  • MV_1120x330

コンテンツライティングを極めたい時、欠かせない5つの感性

芦沢壮一 芦沢壮一


LoadingMY CLIP

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

4. たくさん読む

作家、ノンフィクションライター、ブロガー、何でも良いので手本となる人を何人か見つけて定期的に読むことをお勧めしたい。私は気になるブロガーさんや文筆家の方々を50人くらいフォローしていて、いや上手いなぁと感嘆すること多数。直接的に模倣するというよりはとりあえず読んでおくだけで頭の脳のシワの何処かにその記憶が残るので、テーマの切り取り方や擬音、改行タイミングなど文章の引き出しの多様性が自分の中に広がっていく。何でもそうだか良質のインプットあればこそ、良質のアウトプットにつながるものだ。

そして改めて思うのは、歴史に名を残す小説家・文筆家の文章というのは本当に素晴らしいお手本の宝庫だということ。子供の頃に夏目漱石や森鴎外など図書館の端から端まで読み漁ったことが、その後何十年経って「書こう」と自分に向かい合った時に、うっすらとしかし確実に影響を受けていることを感じる。それが村上春樹でも東野圭吾でも良いのだが、ともかく素晴らしい文章に数多く触れることは書く力を確実に引き上げてくれるトレーニングになる。

5. 書くことをゴールにしない

書くことも、大きくは数あるコミュニケーション手法の一つ。コミュニケーションの目的は伝わって終わり、ではなく「相手に影響を与え、行動に変化を促すこと」にあると考えているので、記事を書き上げることをゴールにしないことが大切だ。一日何記事も書けたとしても、そこに生活のリアリティやほとばしる汗や熱い想いが乗っているかどうか。読み手の行動に変化を促すことができるような魅力あるコンテンツというのは簡単には書けないもので、何時間もあるいは何日も産みの苦しみを感じるのが自然なことだ。

WEBに文章をアップして一気に注目が集まり話題となるのは嬉しいことではあるけれど、単に読み物としてインスタントに消費されるだけなら書き手としては悲しいことこの上ない。文章を読んでもらった先に、その人がどんな生活の変化を得られただろうと感じられることの方が何倍も嬉しい。時折、数年前に書いたブログ記事にいいねをしてくれたりメッセージをいただいたりすることがあるけれど、それは「ああこの人に伝わって何か役立てたのだなあ」と実感できる貴重な瞬間だ。それが私にこれからも市井のライターとして書き続けていこう、とモチベーションを与えてくれる何よりの力になっている。

街角のクリエイティブ ロゴ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP