ひと言9:「日本時間で4月25日の正午までにお願いします」
そもそも締め切りというものは、はっきりキッパリ伝えにくいものです。言いにくい、ということもあれば「まあこれくらいの時間で間に合うんじゃないかな」とスケジュール管理を曖昧にしているケースもあります。そして「週末までに」とお茶を濁した結果、会社員であるこちらが「金曜の17:00頃まで」と思っていたものをフリーである先方は「日曜23:59まで」と思っていた、などのすれ違いが起きます。
その点、街クリ編集部は素晴らしく明確に「日本時間で4月25日の正午」と締め切りを伝えてくれます。何人がどう解釈しようとも揺るがない時刻。この締め切りを守れなくてどうするか、と思ってしまいます。
ひと言10:常に即レスで「ありがとうございます!」
そんな明確な締め切りを、たびたびやぶってしまうのが筆者です。今まで偉そうなことをつらつら書いておきながら、ごめんなさい。
街クリ編集部の小野さんはそんな時、ただ沈黙して待っていてくれます。そして私が「すみません! 1時間遅れましたが入稿しました」とメールをすると、即「ありがとうございます! 確認します」と返信をくださるのです。即です。その即レスを見ると、「ああ、もしかしてずっと待っていてくださったのかしら、ごめんなさい・・・」と反省し、次こそは締め切りを守ろうと心に誓います。
常に細やかな対応をしてくれる誠実な人には、こちらも丁寧に応対せねばと思うのが人情。締め切りを守ってほしいと思ったらまず自分が時間厳守! と、隔週で身につまされている私です。小野さん、いつもありがとうございます。
もちろん出版業界以外にも、「締め切り」が締め切りを意味しない業界は多々あるでしょう。そんな無法地帯で働く方々のお役に立てば嬉しいです。
続編はこちら:元編集者が「そらしゃあない」と締切を引き延ばしてしまった理由7例