7. 人間は人としゃべらないと声が出なくなる
家にこもってずっと作業をしていると、ふと人としゃべる時に声が出ないことがあります。先日もコンビニに行って「あたためますか?」といきなり聞かれたので、「ぜひ、あたためてください。どうぞよろしくお願い申し上げます」と返そうとしたところ、余りに言葉を発するのが久しぶりだったため「ひゃい、あたたたたます」などと答えてしまい、失笑を買いました。
これがコンビニくらいならまだ良いのですが、問題は打ち合わせです。打ち合わせの際に声が出ない、これは最悪です。ですから、家で準備をしている最中に「うおー」とか「どうもどうもー!」などと発してみたり、柳家小三治の『ま・く・ら』を音読して言葉のテンポ感を掴んだりと練習をしてから行くのですが、声は出ても次は声量とトーンの問題が発生します。
打ち合わせの最中にどうも相手の反応が悪い。「喋れてはいるけれども、自分の声量が小さすぎた」と気が付いた時にはもう遅いのです。いきなり声のボリュームを上げても「こいつ、なんでいきなりテンション上がってるんだろう」と不審者扱いを受けてしまいます。
人間は人としゃべらないと声が出なくなります。仕事で家にこもりがちになった際には、定期的に飲みに行くなどして、コミュニケーション能力を保っておきたいものです。
8. 結局は信用商売である
何の商売でも同じですが、結局最後にモノを言うのは「信用」ではないでしょうか? 別に名刺に「信用一番、信頼と実績の」などと銘打たなくても、約束の時間を守る、締め切りは絶対に守る。などの看板を掲げてしっかり履行すれば、それだけでも意外と人は信用してくれます。
もちろん、納品物のクオリティは言わずもがなですが、それ以外でもしっかり義理を果たすのは、仕事をこなすうえで何より重要なのではないでしょうか。
しかし、時間を守る、締め切りを守る。と言ってしまったからには、これは絶対に守らなければいけません。何があってもです。言葉に出して言うという行為には、それなりの覚悟が必要です。社会において出来ないことを「出来ます」と言って履行できなかった場合、それはもうえげつないことになります。
ちなみに「信用は大切」と言っておきながら、少し前に街クリの締め切りをすっかり忘れていて原稿が遅れてしまった愚か者がいます。名指しで言いますが加藤広大という奴です。