「年収ウン百万以上ある人」「背が高い人」「やさしい人」「清潔感のある人」「怒らない人」「空気が読める人」などなど、結婚相手への希望を女友達に聞くたびため息が漏れる。「できればイケメンでえ〜」なんてセリフを聞かされた日には全力で目潰しを食らわせたい。「目を覚ませ」と。
何度も婚活パーティーや合コン、マッチングサイトを経験している知り合いの話を聞いてきましたが、もうみんな「結婚すること」が目的になりすぎていて自分を見失っているカオスな人の多いこと多いこと。結局「婚活」という言葉に踊らされているんですね。メディアや企業の良い餌食です。
出会いを作ろうと思えばいくらでも掴み取ることができるようなこんな時代です。選択肢があり過ぎるからこそ「もっといい人がいるはず」と、せっかく出会った相手を断片的な側面でしか判断することができない。結果自分のシッポを捕まえようと必死になる犬のように、ただひたすら自分の理想をグルグルと追いかけ続けるはめになるのです。
結局は「金」なのだ
冒頭の通り「やさしい人」「怒らない人」なんてのは、無理やり理由をつけているだけで、結局みんな「金」なんです。「派遣の契約があと1年で切れるからそれまでに結婚をしなければいけない」という友人もいました。年齢が理由で結婚を急ぐ女性ばかりがクローズアップされがちですが、実際は年齢関係なく生活を保証してくれる男性と結婚し、お金の心配をせず優雅に暮らしたいと思っている女性が多すぎるのです。まあ当たり前っちゃ当たり前ですが、もうおんぶに抱っこ状態。結婚さえすれば生活の心配をする必要がないと思っているのでしょうか。だから自分が納得できる年収の男性ばかりを探してしまうのです。そんな虫のいい話、そうそう転がってもいないのに。