圧迫面接=山彦試聴の術
就活生は忍者だらけだと分かったところで、視点を変えてみる。就活の中のもう1人のキーマンである面接官。面接官もまた、手練の忍術使いなのだ。
面接官が使っている忍術は「山彦試聴の術」。「山彦試聴の術」はウソの情報を発し、その反応をうかがって相手の本質を判断する忍術のこと。日常生活では「カマをかける」というやり方でこの忍術が使われている。
就職活動の面接でも「山彦試聴の術」は使われる。面接官はわざと就活生を怒らせるようなことを言い、大人な対応ができるかどうか、ストレス耐性があるかどうかを見極めることがある。いわゆる“圧迫面接”が「山彦試聴の術」だということだ。
忍者同士の対決「面接官 VS 就活生」
面「きみ、履歴書見たけど、字汚すぎない? これで社会人になれると思ってるの?」
(オレの「山彦試聴の術」を受けてみろ!!)
就「精一杯丁寧に書いたつもりでしたが、読みにくい履歴書になってしまい失礼致しました。最近はパソコンを使う機会が多く助かっております!(ニコッ)」
(そう簡単には引っかからないですよ!)
面「きみ、うち以外の会社も受けているでしょ」
(チッ! 上手くかわしてきたか)
就「はい。しかし、御社が第一志望ですので、内定をいただけましたら他社の選考は辞退します」
(辞退しません。「四方髪の術」!)
面「ほう、では内定を出したらうちで決定ということだね?」
(逃げるなよ?)
就「はい、もちろんでございます」
(就活、続けます)
「忍者 vs 忍者」忍術を駆使する両者が、今日もどこかの会議室で死闘を繰り広げているのだ。
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ではまた!
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きゅうり(矢野友理)
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