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巷に流れるクラシック音楽を解説するこの企画。第2回目はテレビ朝日系列の番組『マツコ&有吉の怒り新党』のBGMについて解説します。
あの『怒り新党』で効果的に使われる音楽が、すべてクラシック通好みの名曲だって、ご存知でしたか? 今日はそのBGMを大解剖。お酒の席でのうんちくにもってこいです。
国民の皆様のお怒りを鎮めるのは・・・・・・
国民の皆様からの怒りの声を、アナウンサー夏目三久さんが読み上げる時にかかるのがこちら。
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フランスの国民的作曲家サン=サーンスが書いた組曲『動物の謝肉祭』の中の1曲、『白鳥』です。優雅に湖面を進む白鳥を表すのはチェロの音色。
こちらがチェロ
この曲、チェロにしてはとても高い音で書かれていて、実はチェロより一回り高い音域を持つヴィオラの方が簡単に演奏できます。なぜチェロにそんな無理をさせたのか、それはチェロの高音はとても甘美な音がするからです。白鳥の美しさ、気高さを表現するためにチェロを選択したのは作曲者の腕です。
一見くだらない「怒り」をこの曲に乗せて夏目アナウンサーが真面目に読み上げるのが、あのコーナーのなんともシュールでおもしろいところ。すごくちっぽけな怒りも、ちょっぴり上品に聞こえるのだから、音楽ってスゴイ。