理由3. 可愛らしい風貌と、ただの“お片づけ”で世界を席巻していることが意外だから
こんまりさんのインタビューがカーラジオから流れてきたとき、一瞬ハンドル操作を誤りそうになりました。
「な、なんだなんだこのピカチュウみたいな声色は!?」
あの独特の可愛らしいお声、アメリカのTVやラジオから流れてくると大変違和感があります。あのように甲高い声で話す大人の女性は、こちらでは皆無と言っていいからです。アニメの声優さんでさえ、低めの声音で話しますでしょう。
そして、サラサラの黒髪に包まれた童顔。日本人から見てもあどけないというか少女のようというか、まぁ、大人のキャリアウーマンという印象ではありません。そんなこんまりさんがズバズババシーッと数多の家をキラキラに変身させ、TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれてオバマ大統領や教皇フランシスコと肩を並べているのですから、アメリカ国民は大変驚いたのです。
「このお嬢ちゃん、何者なんだ?」と。
また、『The Economist』の記事が「tidying upはれっきとしたビジネスなのだ」と驚きをあらわにしているように、tidying up(お片づけ)という言葉には、どこか可愛らしいニュアンスが生じます。極端に言うと、主婦の趣味とか子どものままごとといったような印象。本のサブタイトルにあるdeclutter(片づけ)は、本格的に汚い家を掃除するイメージなのですが。
そんな“お片づけ”を、セルフヘルプの領域まで昇華させたこんまりさんの手法に、各メディアが驚いたのです。