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「何となく繋がっている人」が不思議と人生に影響を与える理由

芦沢壮一 芦沢壮一


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この話のポイントは、逆に関係が近すぎたり親しすぎる人、例えば日頃顔を合わせる機会の多い社内の同僚や大学時代からの親友・家族親戚などとは、得ている知識や人脈の重なりが既に大きくそのネットワークから新たに得られる情報や驚きは少ないという事実です。

この考え方を学術的に提唱したのが米国の社会学者マーク・グラノヴェッターという人で“the strengs of weak ties”(弱い紐帯の強さ)という論文で示した理論です。
※ちゅうたい【紐帯】=(ひもや帯のように)二つのものを結びつけて、つながりを持たせる、大切なもの。(Google翻訳)

元々この研究は、人々が新たな仕事を探す際に親しい人から紹介されるよりも、つながりの薄い人からの情報に従って職を得た人の方が多い、というジョブマッチングの仕組みを明らかにしたものでした。これは求職情報に限らず、情報の価値や伝播という側面であらゆる種類の情報に共通する、世の中に存在する人的ネットワークの見えざる仕組みと言えるでしょう。

私自身もこの理論の存在を初めて知ったのは、卒業から20年が経過した大学のサークルOB・OG会での、更に20年先輩のスピーチにおいてでした。その方とは初対面でしたが、同一の活動を大学時代に経験したという細い紐でつながった関係の中で深く共感する話題でしたし、実際にその場で今後のキャリア形成に好影響を与えるであろう新たな情報とつながりを得ることができました。まさに「薄トモ=弱い紐の強さ」の重要性を実感した瞬間です。

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