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呼んでほしい呼び名で呼ばせる魔法 〜同級生・同期生の場合〜

原田真帆 原田真帆


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どんな風に名前を呼ばれるのが好きですか? そして、周りの人に何て呼ばれていますか? 自分が思う呼び名と実際の呼び名にギャップを感じている人は、密かに多いはずです。

筆者の場合「下の名前+ちゃん付け」で呼ばれることが多く、またそのように呼ばれるのが好きですから、そこにギャップはありません。しかし「下の名前+ちゃん付けで呼ばれるのがとても好きなんだ」と言うと、大概驚かれます。なぜなら、わたしは呼び名を聞かれると大概「何でもいいよ」と答えるからです。

ではなぜ、理想と現実のギャップがないのでしょう?

実はわたし、周りの人に「無意識のうちにわたしを『下の名前+ちゃん付け』で呼びたくなってしまう魔法」、つまり「呼んでほしい呼び名で呼ばせる魔法」をかけているのです。今日はわたしの「街角のクリエイティブ」デビュー戦ですので、これまで内緒にしてきたその魔法を、2週に渡って大公開したいと思います。

難易度☆ 同級生・同期生の場合

「なんて呼んだらいい?」と聞かれた時に素直に答えても良いところを、なぜ魔法なんぞ使うのか。それは、初対面での会話は第一印象を形成するものですから、なるべくシンプルにしておくためです。

最初に強烈に印象付けてそれが成功するなら良いのですが、大体は初めにがんばりすぎると後で苦しくなるパターンに陥ります。

魔法は日々友情を育みながらじっくりとかけていくので、初対面では何と呼ばれても諦めてください。ここで大事なのは、相手の名前を正確に覚えること。願わくば誰よりも速いと、より魔力が高まります。すぐにFacebookで友達になるなり、携帯にこっそりメモするなり、とにかく覚えます。

また、名前を覚えようとする態度は相手の目にとても誠実に映るので、覚えるまでは「ごめんね、もう一度訊いていい?」と、失礼にならないように何度か聞き返すのもアリです。英語だって「May I ask your name again?」という定番フレーズがあります。

相手の名前を覚えたら・・・

勝負は次に接触する時から始まります。自分が望む呼び名と同じレベルで相手の名前を呼びましょう。山田さんなら鈴木さん、花子ちゃんなら太郎くん、なっちゃんならよっちゃんです。LINEやメールの最初に、次に会った時に、その次に会った時にも、相手のことを周りが誰もそう呼ばなくても貫いてください。

するとあら不思議、気がついた頃には、多くの人があなたが望む呼び名を使ってくれるようになります。

「ねぇねぇ、何で▲▲ちゃんのこと■ちゃんって呼んでいるの?」
「うーんと、なんでだっけ・・・」

呼び名によっては、自分で「こう呼んでね!」と宣言すると家ですら痛いキャラになってしまうこともありますし、あるいはそもそも何て呼んだら良いかなんて訊かれないこともありますね。そんな時はぜひこの魔法を使ってみてください。

初対面でしか使えないの?

このさりげなさですから、すでに馴染んでしまったコミュニティーで使っても違和感ありません。初対面よりは刷り込みが難しいですが、効果はあります。

相手の呼び名をいきなり変えるのに抵抗がある場合、まずは3回に1回、新しい呼び名を混ぜ込んでください。会うといつも通りなのに、LINEだと呼び方が違うのも、ちょっぴり刺激的で効果大。だんだん新しい呼び名の割合を増やしていけば、相手はこちらに染まります。

難易度☆☆ 目上の人・先輩の場合

相手が歳上、または立場が上の人(先生や長レベルは除く)に対しても、基本的には同い歳が相手の時と同じように「自分が呼んでほしい呼び名と同じテンションの呼び方で相手を呼び続ける」テクニックが有効で、下の名前やあだ名も「先輩」という敬称をつければ不躾ではありません。

しかし、その使い始めの頃合いはよく見計らいます。なぜなら、初めからくだけた呼び方をすると「先輩を敬えない人」レッテルを貼られる危険があるからです。相手が初めから「○○Pって呼んでよ」などと言わない限りは控えましょう。

失礼にならないタイミングの目安は、お互いに完全に顔を覚えて、街で会っても声をかけるレベルに親しくなった頃です。

あるいは、いきなりちゃん付けだったりあだ名をつけられたりして、呼ばれ方を不快に思うケースもあると思います。でも目上の人だと嫌な顔ができない・・・そんな時はあえて、相手を一番堅苦しい呼び方で呼び続けます。

このテクニックは「ガードが堅い子演出」ができるので、相手との心の壁が高くなります。正確に呼んでいるのだから、失礼にもなりません。これは特に、セクハラまがいの先輩に対して、後輩女子が使える術です。

次回は上司と歳下を攻略

今回は基本的な同い年篇と簡単な応用・先輩篇をお送りしました。

名前の呼び方は思いの外、深層心理に作用します。その例として、かつて荒れた中学校で生徒を必ずさん付け・君付けで呼ぶようにしたら学校を立て直すことができた、というエピソードもあります。してこの魔法は、人はされたことと同じことを返すことの証明でもあります。意地悪されたら意地悪な気持ちしか持てないし、丁寧に接してきた人をぞんざいには扱えないのが一般心理だと思います。だから人徳者の周りはいい人ばかりなのです。

来週はさらに難易度を上げて、上司・先生篇と後輩篇をお伝えします。

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