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ミスチルはなぜ大衆ウケするのか? 名曲『Over』を通じて“普遍性”を考える

岡本拓 岡本拓


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3. 自分の経験と重なる

そして、ラストにして一番大きな要因はこれだ。上記のミスチルの『Over』の場合、付き合った彼女の胸が想像よりも小さかった・・・という経験、正直、男性なら結構あるのではないかと思う。女性が思う以上に、我々男性陣の乳房への想像力は大きいものだ。身勝手な期待を持って常日頃接していると言っていい。その結果、上記のようなミスマッチは実は日常的に生じているのである。本人に直接言ったりしないので女性陣は知らないだろうが、この感情は交際経験のある男なら二人に一人は経験していると言っていいだろう。

ふざけているように思えるかもしれないが、人間というのは、意外とみんな同じようなことを感じている生き物なのだ。「自分だけ」と思っていても、口に出していないためにそう思っているだけで、超個人的な感情ですらも意外と共有範囲は広いのである。

上記のような理由から、個人的な感情を歌った場合にこそ歌詞に普遍性は生まれる、と言うことができる。途中、何度か非知的生命体になってしまい大変申し訳なかった。反省し、次にまたミスチルを分析することがあれば、彼らの凄さをもっとしっかり因数分解して、丁寧に解説したいと考えている。

なお、次回は今回も途中軽く触れたbacknumberの『日曜日』について、お話させて頂く予定である。

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