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ミスチルはなぜ大衆ウケするのか? 名曲『Over』を通じて“普遍性”を考える

岡本拓 岡本拓


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1. 聞き慣れないフレーズゆえに「ん?」と前のめりになって聞いてしまう

私も初めて聞いた時そうだったが、この“顔のわりに小さな胸”というフレーズの聞き慣れなさに、思わず「ん?」と反応してしまう。一瞬、「どういうこと?」と考えてしまうのである。結果、聞き手の意識をまずこちらに向けることに繋がるのだ。(同時に、“胸”という性的な単語の使用も、我々の注意を喚起させる要因のひとつとなっているのだが、売れているアーティストはこのようなことも計算して行っているのだ)

(聞きなれないフレーズによって、リスナーの注意をひきつける手法に長けた森山直太郎)

Reference:YouTube

2. 情景が浮かぶ

back numberという、若者に絶大な人気を誇るバンドに『花束』という曲がある。

Reference:YouTube

その曲の中には、「浮気しても言わないでよね 知らなければ悲しくはならないでしょ」というフレーズがあるのだが、セリフ口調もあいまって、不思議と脳内に情景が浮かばないだろうか。ミスチルの『Over』もサビで別れた彼女の体のパーツを歌っているが、同じ効果が発揮されていると言っていい。このように、体のパーツの一部を取り上げて細かい描写をしたり、セリフ口調を歌詞の中に挿入するなど具体性に富んだ描写は、聞く人の脳内に情景を浮かばせる力を持つ。

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