素人の炎上はそのほとんどが失火だ。例えば悪ふざけでコンビニの売り物のおでんを指でツンツンしたり、アイスの冷蔵庫に入って写真を撮ってみたり、アホの所業だ。そんなの吊し上げられて、住所が特定されるのなんて火を見るよりも明らか。炎上なだけに。
素人は庭で火遊びしていたつもりが母屋に飛び火して全焼してしまう。火の扱い方がわかっていないから。
自分の認識が一般社会とズレているという事に気が付かないまま無自覚、無意識のうちに悪ふざけが過ぎた画像や動画をインターネットに載せてしまい猛烈な批判を受けてしまう。そりゃ全焼するよ。
ここで例に上げたのは、画像や動画投稿系の炎上だが、ツイッターやブログなどの文章の炎上でもメカニズムは一緒だと思う。
自分の認識と社会のズレだ。
「いやいや、その考え方は間違っているでしょ」というインターネットの住人達の反応が多ければ多いほどよく燃える。
どんな物事にも反対や賛成の意見があり、両方の言い分がそれぞれにあるわけだが、そのことを念頭に入れずに、偏った一方の立場だけで文章を書くと燃えやすくなる。
もちろん自分の意見を文章に書く時に、いちいち反対意見の事を気にしていたら、思ったことが書けないような気がするが、それはむしろ逆で反対の立場の考えを知っておくと、それに対策した隙のない文章が書ける。
反論も挟む余地がないくらい理論武装した文章、これが炎上しないための防火対策だ。隙のない文章。
だから自分が何かを物申す時に炎上をしない為には、広い視野で問題を見据えて、ズレがないか、隙はないか、偏っていないかを確認しながら書いていく心構えが必要になってくる。
ここまでが炎上のメカニズムと炎上しない為の防火対策だ。
それを踏まえた上でプロの火付け師「はあちゅう」を見ていきたいと思う。