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知をつくるもの【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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実は、もうひとつ、こんな事があった。

ミッフィーが大好きな娘。「うさぎちゃんは、足いくつある?」と聞くと、「ふたちゅー」と言う。確かにミッフィーは二足歩行だ。でも、でも・・・でも・・・。説明に窮した私は、息子の通う幼稚園で飼われているうさぎを見ながら、娘と話した。

「うさちゃん、4本あんよあるね。前と後ろを順番に動かして、ぴょんぴょんって進むんだね」

「うん。ミッフィーはあし、ふたちゅだけどねー。うさぎちゃんはよっちゅなのねー」

生物としてのうさぎと、キャラクターとしてのうさぎの差別化を2歳児がどんなふうにしたかはよくわからないが、やはり、本物を見るに越したことはない。見たものこそが知識になるのだ。ああ、もっと色々連れださねば! 本物を見せなくては! そんな思いに駆られて、私は、いてもたってもいられなくなってしまった。

兄5歳。妹2歳。2人の子どもを連れて出かけるのも、以前ほどハードルが高くなくなってきた。娘のオムツが不要になったから、お出かけの荷物がぐんと少なくなったし、おやつも飲み物も、だいたい現地調達できる。大きなマザーズバッグをパンパンに膨らませ、さらに抱っこ紐にベビーカーを押していた数年前を思えば、ショルダーバッグに財布と携帯、ティッシュとハンカチさえあればとりあえずなんとかなってしまう今は、比べ物にならないくらい身軽になったものだ。

よし、今こそ、動く時だ! 子どもたちに経験を!

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