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彼には彼の理由がある【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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これは、子どものヘリクツってやつなのだろうか。それとも本音なのだろうか。4歳児なら、どちらの可能性もある。でも、ここでさらに深堀りしても答えに到達しないし、例えその答えが分かったところで大して意味もない気がして、もう私はそれ以上問いただすことはしなかった。「そうか、そうだったのね~」と言葉を続け、話題を替えた。
 

4歳半を過ぎ、子どもがもはや子どもではなくなってきている感覚がする。自分の考え方を持って、イエス・ノーもはっきり言う。意にそぐわないことは、徹底してやらないし、やりたいことは、こちらがいくら止めてもやりたがる。確かに自分の体から出てきたはずだけれど、まったく違う人間。彼には彼なりの考えが(時に私はその考えに納得できないけれど)、確かにある。「人格」というものが形作られつつあるような感じだ。
 

幼稚園に息子を送りながら、思わず園長先生に愚痴をこぼしてしまった。「先生、年中さんの年齢って、なかなか育てるのが難しいですね・・・」園長先生は、「そうでしょ。実は3学年で一番大変なのが年中さんなんですよ。でも、いろんな自我が芽生えて、周りといっぱいぶつかっていくうちに、1年もするとぐっと変わるわよ。年中と年長とじゃ全然違うからびっくりしちゃうわよ」とおっしゃった。
 

息子、トランスフォーム中。来年のかけっこは、どうなるんだろう。

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