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やっと、電動自転車を買った話【連載】松尾英里子のウラオモテ

松尾英里子 松尾英里子


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前置きが長くなった。

実は、あれから5年。このたび必要に迫られ、電動アシスト付き自転車を購入した。ママ歴4年。まわりのママたちはもう大体持っているし、完全に後発組。でも、3月に新居に引っ越してからやっと身をもって分かったのだが、我が家の周辺は坂が多すぎた。富士登山かと思うような坂もあった。部屋の下見に来るときはたいてい車で来ていたから、幹線ばかり走っていて、どれだけ周りが坂だらけか、その大変さまでは分からなかったのだ。やはり何事も、地に足をつけて、自分で歩いてみなくてはいけないな。

坂があると、どこに行くにも億劫になってしまう。ちょっと100均に行って子どもに粘土を買ってあげたいと思っても、あの坂を上るのかと想像すると出掛ける足が重くなる。あのプール教室に子どもを通わせてみようかなと思っても、その教室までに坂があると思うと歩いていくのが嫌になる。でも、今の家に長く住もうと思っている以上、坂に色々なやる気をそがれてしまうのは、望ましくないことだ。ではどうするか。答えは一つだった。

少し郊外の、品ぞろえのよいサイクルショップに行った。タイヤの大きさや太さ、カゴの有無、子ども用座席の種類など、思っていたよりたくさんの種類の自転車があって驚いた。驚いたといえば、普通の自転車と電動アシスト付き自転車の値段の差だが、子ども2人と自分と計3人の人間を怪我なく運ぶ、責務の重い乗り物なのだ、安全で頑丈に作られていなくてはならないだろうと考えれば、納得できそうな額に思えてきた。

昔、自転車で派手に転倒したときの目の前の風景をまだ忘れられずにいる私には、どこか自転車へのトラウマがある。だから、とにかく重心が低めで安定して走れること、急な坂も走れるパワーがあること、その2点に絞って自転車を決めた。デザイン性はこの際気にしない。よく、乗る車には乗る人の性格が出るとか聞くが、自転車にもおそらく乗る人のタイプが出るんだろうなと思いながら選んだ。

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