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東アジアの片隅で哀を叫んだ無職【連載】神様がボクを無職にした

フミコフミオ フミコフミオ


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黄金週間のはじまりと終わりにおいては、海外リゾートから帰ってくる子どもの空港インタビューを見せつけられている。実におぞましい。このように黄金週間が僕に幸せをもたらしたことは一度としてないのである。

「ボクね~。ハワイに行ってきたの~」「明日から学校ヤダなあ」と発言する金満な子どもを、なぜ、テレビ局は公共の電波に乗せるのだろう? あのような映像を見せつけられるたびに、

「彼らの飛行機がハイジャックされて、トラウマ不可避の恐怖の時間を過ごすことになっても、命だけは落とさないでほしいなあ。なぜなら若年層が減少すると僕の年金生活が脅かされてしまうから」

などと、生暖かい気持ちで思うわけである。その点では北の将軍様の国が羨ましくもある。黄金週間が存在せず(推測)、海外リゾートへ遊びに行く子どもも特権階級だけに限られるからだ。

しかし、なぜ、大統領や将軍ともあろう人たちが、空母を派遣したり、ミサイル実験をしたり、生き急いでいるのだろうか。他人が生き急ぐのは別に構わないのだけれども、巻き込まないでほしい。なんせ今は自由気ままな、上司もいないアルバイトの身。弾道ミサイル、黄金週間休みによる〆切前倒し、プレミアムフライデー等々、社員様や将軍様の都合をこちらに押し付けないでいただきたい・・・と言いたいところだが、そうはいかないから人生は難しい。

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