なんであんなに勉強ってつまらなかったんでしょうか? 小学校1年生の頃はまだ遊んでいる感じに近かったから、授業もそんなに苦ではなかった記憶があります。しかし、学年が上がるごとに楽しかった授業がつまらなくなり、楽しかったのは体育と図工ぐらいになってしまいました。先生が絵や木版をほめてくれたからでしょうか? ただ美術や体育が好きだったかったから?
ここ3年ほど、僕はこども向けに表現に関わるワークショップデザインの活動を続けています。幾つもの授業を作って、こどもと一緒に遊ぶように学べないかを試行錯誤してきました。そして教える立場になって気づいたことがあります。
僕がこどもの頃の授業がつまらなかったのは、
「先生がこどもの能力を低く見すぎていたからなのではないか」
ということでした。
どうしてあんなに勉強がつまらなかったか? それは、こどもの能力を信じないで、上からあれやれ! これやれ! と押し付けていたからだと思うのです。脳という入れ物に詰め込むことを求められる勉強の方法ばかりで、思考するという視点での勉強がなかったのです。
僕が体育と図工が好きだったのは、詰め込むことではなく、表現することが求められ許されていたからでした。
今回は、こどもの学びとクリエイティブ的な思考について書こうと思います。