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3年たったら新しい環境に出よう【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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環境が変わると何がいいの?

何が来てもそんなに驚かなくなります。これは年齢を重ねたからというのもあるかもしれませんが、「まあ、なんとかなるか!」と楽観的に捉えることが多くなります。それぞれの環境に違う人がいて、全然違う文化やルールがあって成り立っている。同じ国なのにこんなに違うのか! と思うこともありますが、比較的冷静に見ていられる気がします。

僕は最近京都でも仕事をするのですが、初め、カルチャーギャップが凄かったのを覚えています。関西には8年くらい住んでいるので「京都人」と呼ばれる人の噂は、なんとなく聞いていましたが、いざその中心部に入ってみると奥が深すぎて、どこまで沈んでも足がつかないような凄みを感じました。

しかし、そこで思考停止にならずに済んだのも、色々な街で働いた経験があったお陰だと思います。

マレーシアで3ヶ月現地の仕事をした時も、同じ広告の仕事なのに日本と進め方が全然違ったのが印象的でした。ネットや本を読んだりして得た情報より、現地の一次情報に触れたことで、他の仕事に応用できることもいっぱいありました。英語はそれほどできなかったのですが、アートディレクターとして絵でコミュニケーションが取れれば仕事も何とかなる、という自信にもなりましたし。

環境をコロコロ変えると仕事に対する深さがなくなるのではないか? という意見もあるかと思います。実際に僕は、何か特定のスキルや知識をとことん極めているわけではありません。ただ、僕はこの時代には合っているのではないかと思うのです。

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