ほかにも、自分が責任をもって出したデザインは、クライアントからの反応、世の中に出たときの受け止められ方に、自身の関心が高まります。もっとああするべきだった、こういうアプローチの方がよかったかも、などと自分で考えるでしょう。必然的に振り返りのクオリティも上がって、次の仕事に活かされるのです。注意点を指摘されたりするよりも、失敗から学ぶことの方が断然多いのです。先輩としては、失敗の大きさに注意をはらっておけばいいのです。
放牧しながら早く大きく育てる
口を出して、手を貸せば、それだけ若手の成長が遅れると僕は思っています。放牧しながら大きく育てるというのが理想です。やる気のある若手は、仕事を任されると途端に自分の仕事として真剣に向き合いはじめると思います。はっきり任せると明言して、相談されれば的確なアドバイスをしてあげて、上手くいったらキチンと評価をしてあげて、失敗したら原因を一緒に考える。そんな環境を作ってあげれば、きっと先輩としての評価も上がり、仕事も効率的に回っていくのではないでしょうか。
