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電通を辞めた日に僕のまわりで起こったこと【連載】鯉ノチカラ

西島知宏 西島知宏


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みなさん、こんにちは。ちょうど10年前の3月、私は4年間勤めた電通を辞めました。辞めた時は「4年か、結構いたな」なんて思っていましたが、今思えば「何て早く辞めてしまったんだろう、砂漠でバームクーヘンを食べて、おむすびを追いかけて谷底に落ちた方が良かったんじゃないか」といった後悔が強い気がします。

そこで、この10年という節目に、大変だったこと、泣きそうになったこと、楽しかったことを振り返る連載を始めてみることにしました。

初回は「電通を辞めた日」のことです。今まで「何で辞めたの?」という質問は散々されましたが「最終出社日って何をしていたの?」という質問はほとんどされなかったことに気がついたので、ここから始めてみようと思います。

運命の朝

確か2007年3月30日金曜日、最終出社日、電通のクリエーティブ局(電通ではクリエイティブをクリエーティブと表記させられ、新入社員が筆記試験でクリエイティブと書くと×にされます)は、当時スーパーフレックスでした(今はどうだろう)ので、私は、いつものように10時頃出社しました。部には9時半に出社されているデスクの女性2人が着席されていました。

「西島くん、今日最後だね、4年間おつかれさまでした、はい、花束!」みたいなことは、、、ありませんでした。いや、もしかするとそんなこともあるのかも(何せ会社辞めるのが初めてだったもので)と思って荷物を軽くしていたのですが、トレンディドラマの見過ぎだったのかもしれません。

いや、何十年も勤め上げて、人望も、想い出も、持ちきれないくらいたっぷりな方が辞める場合であれば、きっと花束も、ケーキもあるのでしょう。いや、あるはず。あって欲しい。でも、俺にはなかった。

その後、先輩コピーライター、先輩アートディレクター、クリエイティブディレクター(クリエイティブ局でいう部長)などがぞくぞくと出社。「よー、西島、今日最後だな、お疲れ! ほれ、送別の10万、何かうまいもん食えよ!」みたいなことは、、、ありませんでした。みんな即座に忙しそうに仕事を開始していました。

私はすでにデスク周りの片付けも終わっていて、大きな荷物も自宅に送ってしまっていたので、やることが1ミリもなく、ソリティアをするのもなんなので、同期全員に一斉送信する「今までありがとう、西島は会社辞めますバイバイメール」を作っていました。

街角のクリエイティブ ロゴ


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