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いい関係はいいネーミングから【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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いい商品名って?

商品やサービスをなにも知らない人に紹介するとき、あなたはどうしますか? まず大体は名前から紹介するのではないでしょうか。しかし、その名前がとんでもなく長かったり読みづらかったりすると、もうその時点で相手はゲンナリしてしまうでしょう。自分も舌を噛んじゃったりしてストレスを感じますし、店の看板に変な名前が書いてあったら入りたくないですよね。

名前は入り口なのです。入りやすく、覚えやすくさせて、欲を言えばドアの奥になにがあるかをフワッと感じさせる。これができると、コミュニケーションをさらにスムーズに進められます。「いい名前」は、入りたくなるようなイメージを拡張させるのです。

いい名前には、いいデザイン

僕はコピーライターが出してくれたネーミング案の中からひとつを選ぶときには、文字の並びを重視します。音の感じがいくら良くても、致命的にダメな文字の並びだったらロゴタイプとして良くならないからです。

また、アートディレクターとしての目線からロゴタイプのデザインの視点でネーミングを考えると、短いものが作りやすく感じます。さらに文字の種類でいうと、フォルムがシンプルでいじりやすいという理由から、アルファベット→カタカナ→ひらがな→漢字の順が僕は作りやすいです。とはいえ、アルファベットは突き詰めて勉強していけばいろいろルールがありそうなので、少しビクビクしながらデザインすることもありますが。

しかし、最近は頑張っていろいろな名前を出してみても、商標チェックした時点で大概の名前は誰かに抑えられているので、短くて強いネーミングが出づらくなっているのも現状です。

街角のクリエイティブ ロゴ


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