例えば、1日1時間、スマホやPCでSNSを活用している人がいるとします。これを1ヶ月で計算すると【1時間×約30日=30時間/月】、【30日×12ヶ月=360時間/年】。1年でなんと15日間もSNSだけを活用している計算になります。1時間とはいわず、1日に2時間も3時間も使用してる人ならば、単純にマルッと1ヶ月もしくはそれ以上の期間をSNSだけに費やしてしまっている計算です。
これは『SNSを活用した場合』の算出なので、これにネットサーフィンやスマホゲームなどが加わると、私たちがどれだけ依存しているのかが見えてきます。書いている手が震えます。そこで、インターネットはあるけれど「もしSNSが存在しなかったら」というテーマで身の回りに起きるかもしれないことを想像してみます。
起こりうることを片っ端からあげてみた
知り合い程度だと近況が分からなくなる
結婚・出産、就職や仕事・活動の様子を報告する術が無くなりますので、直接友人と会った時にマシンガンのように近況を報告し合うようになります。古い友人や知り合いの近況を計り知ることができませんので、個人の憶測が憶測を呼ぶ自体になります。しかしその一方で個人の『想像力』が格段に培われることになります。
SNSハラスメントがなくなる
仕事つながりの人間を、わざわざSNS上で検索してその人の生活ぶりや人となりをチェックするような暇な人間もいなくなります。生活が見えないので、あくまで“仕事上の関係”と割り切ることも大変容易です。
インプットが実務になる
『シェア』される情報が無くなりますので、“与えられる知識”が格段に減ります。Yahoo!アンサーのように、すぐに質問を解説してくれる術が無くなりますので、問題解決までに数倍の時間を要するようになります。『SNSにアップするため』に行っていたオシャレな図書館や本屋も、ようやくここにきて本当の意味で調べ物や知識を得るためにきちんと活用されるようになります。
料理の見た目はどうでもよくなる
家庭では作った料理を『おいしそうに』撮影することも見せることも必要無くなりますので、「料理は見た目より味」という、家庭料理の真髄、おふくろの味の原点に回帰することになります。料理の写真を撮影・アップに使っていた時間で子どもとのふれあいの時間を作ることができます。