優秀なアートディレクターの仕事のやり方
僕が美術大学を卒業して就職してすぐの時には、「コトバなんていらないのがビジュアルコミュニケーションだ。それこそがデザインやアートの醍醐味じゃないか。ぱっと見せて伝わらなかったらそれは機能しないものだろう」と思っていました。そして、その通りに企画を考えデザインをして、説明をおろそかにしていました。ところがそれでは仕事が上手くいきませんでした。
優秀なアートディレクターは、アイディアの発想や造形力だけではなく、そのアイディアにリスクを超える価値があるということをクライアントに伝えて理解させることがとても上手です。発想するというハードルよりも、クライアントに納得してもらってお金をもらってカタチにする方が難しいことなのです。