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『若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録』刊行記念【エア対談】加藤順彦×田中泰延

田中泰延 田中泰延


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みなさんこんにちは。ふだん映画や音楽、本などのエンタテインメントを紹介していくコラム「田中泰延のエンタメ新党」を連載している僕ですが、いや休載じゃないです。そんなキューサイとか青汁とか言わないでください。

がんばって書きます書いてます書きました。はい、後半につれて虚偽の多くなるセンテンスの例を提示しましたが、これは文章テクニック的には「ソバヤノ・デ・マエ文法」と呼ばれるものです。

そんなコラムを書いたり書かなかったりしているうちに、「本を出すので、あとがきを書いてほしい」という依頼を受けました。

ご依頼をくださったのは、30年来の大先輩であるこの方です。

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加藤順彦(かとう・よりひこ)

1967年大阪生まれ。関西学院大学在学中に(株)リョーマ、(株)ダイヤルキューネットワークの設立に参画。1992年、有限会社日広(現GMO NIKKO 株式会社)を創業。個人エンジェルとしても、日本国内30社超のスタートアップを支援、うち8社はその後上場。2008年シンガポールへ移住し、日本人の起こす企業の資本と経営に参画している。参画先は、ホームIoTのKAMARQ、新興国のオンライン農協AGRIBUDDY、ビットコイン事業のビットバンク、ASEAN での採用ソリューションSMS24/7、通販物流受託のS-PALなど20社以上。著書に『シンガポールと香港のことがマンガで3時間でわかる本』(明日香出版社)ツイッターアカウント:@ykatou

 

そんなアジアを股にかける投資家・事業家の加藤さんが今回出された本は
『若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録』

電子書籍版が11/28、紙の書籍版が12/1に発売となっています。

 

「田中さん、前からみたらホリエモンに似てますね!」って言われたんですけど、どこからみてもこれはホリエモンや。その下が俺や。

んで、加藤さんから「あとがき」を千字くらいで頼まれた私は何を考えたか6,900字も書いてしまいました。

「田中よ。こんな長いあとがきはいらん」

「すみません」

「巻頭に置こう」

「えっ」

ということで、渾身の解説文が著者の本文より先に載るという狂った本になっております。なので、フリーお試し版には普通、「解説」こそ載るものですが、載ってません。長過ぎて。

今日は、そんな本の刊行を記念して、著者・加藤順彦さんと、わたくし田中との対談をお届けいたします。

 

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田中泰延
さて、始まりました。『若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録』対談。
しかし、このチャットキャストって対談作成用サイト、世界一わかりにくいですね。

 

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加藤順彦
経営者にはこだわりがあるからね。
これを使うのは「街角のクリエイティブ」の西島編集長との癒着ですね。

 

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なにか黒い関係があるんですね。
それにしても最高に使いにくいです。まずこの会社からテコいれしましょう。

 

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知らんけど。

 

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知らんのかい。

 

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さておき、今回はお忙しいなか、ありがとうございます。

 

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加藤さんこそ、お忙しい中シンガポールから恐縮ですが、お時間許す限りお願いいたします。

 

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がんがんやりましょう。8時間くらい大丈夫です。

 

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PC壊れます。

 

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このたびは田中さんに本書の解説を引き受けていただき、まことにありがとうございました。

 

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やたらに長い解説を書いてしまい、恐縮しています。頼まれてもない自分語りから始まるという。でも30年に渡る加藤さんとの関わりを思うと、ああ書くしかなかったんです。

 

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解説というより、田中さんの私小説になっていて。

 

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そうですね。私自身が、異常な集団に巻き込まれていって、関わってゆくさまを、記憶を辿って書いていったら、ああなってしまったんです。「あとがき」なのに、長くなって恐縮していたら、巻頭になってびっくりしました。

帯には、ミドリムシで有名なユーグレナの出雲充社長も推薦文を寄せてらっしゃいますね。

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以前から尊敬していた出雲さんと、夏に初めてお会いした際に、僕のことをご存知でいらっしゃって。僕は感激のあまり、その場の商談のテーマはすべてどうでもよくなった、ということがありました。

 

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ユーグレナは、社是がめちゃくちゃおもしろいですよね。

 

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そう、ユーグレナの活動や経営理念・企業ビジョンが最高なんですわ。その出雲さんと商談をすべきところを、僕のウミガメ講演のことや東南アジアの話で制限時間いっぱいまで語ってしまうということになりました。あちゃー・・・しまった! なにを加藤にしてほしかったのか、機会を失ってしもうた という事態に陥りました。

 

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でもそれは、目の前のビジネスはとりあえず置いておいて、ほんとの意味での「あきない」への道ですね。出雲さんも、加藤さんも、まず「ビジョンを共有する」「遠くの一点を共に観る」という作業をまずされたのではないかと。

 

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そうそう、そういうところを解っていただきたい方なんですよ。出雲さんって。

 

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出雲さんの推薦文はほとんど「檄文げきぶん 」ですね(笑)。

 

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出雲さんに思っていただいてるほど、そんなに正直者ではないんです。どっちかっていうとヨゴレなので・・・今後、明らかになっていった際に嫌わないでください~。

 

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ヨゴレ(笑)。

 

ホリエモン、そしてライブドアショック

 

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この本、帯は著者の加藤順彦の文字より、推薦の堀江貴文さんの名前と顔写真が巨大という。


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堀江さんとの関わりはいつからなんでしょうか? 加藤さんが来日したら、深夜はほとんど堀江さんとカラオケしている印象なんですが。

 

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堀江さんは、もともとは、オン・ザ・エッヂって会社の社長としてはじめて会ったんですわ。1997年ごろだな。

 

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ライブドア前なんですね。

 

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当時、僕のやってた広告会社・日広(現GMO NIKKO)が業態を雑誌広告からインターネット広告に変えていってる頃ですね。どうみても、初期の金八先生のような風貌で、まだ20代でしたね。

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出典:hatenaブログ

 

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コラにしか見えない(笑)。はじめは、どんな印象でしたか? その・・・態度的に、世間ではいろいろな印象を持たれている方ですが。

 

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ぼそぼそとしゃべるというか、当時は今と違って、なかなか「目が合わない」かたで。逸らされるというか。なんか難しそうな人だな、と。

 

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わははははははは。まったく違いますね 世間の印象とは。実は僕、ちょうど同じ頃、堀江さんと同じ車の同好会の仲間をやっていて、オン・ザ・エッヂにその同好会のホームページを作ってもらった経緯があるんです。

で、その後のライブドアや衆院選立候補はみなさん周知の事実なんですけど、ライブドアショックで市場構造が変わってしまい、加藤さんは会社を手放し、シンガポールに移られますね。そして堀江さんはまさかの刑務所に収監されて・・・でも加藤さんとの友誼は変わらず続いて行きますね。

 

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本当の意味で個人としての付き合いが出来てきたのは、収監から出てきてからですな。「たかぽん」と呼ぶようになって。

 

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たかぽん(笑)。

 

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で、ライブドアショックって、いろんな意味で僕には大きなことだったんですわ。なんかそれまで作ってきた価値観を全否定されたかのような。

 

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加藤さんは、この本の中でも「2006年は日本の折り返し点」とおっしゃられていますね。

 

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ライブドアショックのあった2006年は、インターネットがもたらした新しい商いと、それまでの日本をつくってきた伝統的な事業、商業的な慣習、老舗なカイシャとのハードランディングになった年だったと思っていて、それがぶつかって、どばーん、て大波に。あぁ~やってくれたな。苦労してみんなでつくってきたのに~、みたいな。

一回目のネットバブルが崩壊して(2000年2月~4月)、本格的なインターネット普及期が2005年までずーっと続いたんだけど、堀江さん、ライブドアっていうのは、ある意味でその時代のアイコンだったから、生贄というか見せしめの対象になりやすかったんだとは思うね。

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