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アートディレクターとアイデア発想法【連載】広告代理店の現役アートディレクターが語る

中村征士 中村征士


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やり方

僕が小学校のとき、バス遠足がありました。そのバスの中でやったレクリエーションが元ネタです。知っている人もいるかもしれませんが、「いつ・どこで・だれが・何をした」というゲームです。

クラス全員が「いつ」「どこで」「だれが」「何をした」を小さなメモ用紙1枚に1つ好きなことを書きます。たとえば、「いつ」の紙には「給食中に」「出かける前に」とかです。それを回収して「いつ」「どこで」「だれが」「何をした」の4つの箱に格納してシャッフルします。

1つのハコには、1クラス35人ならば35の「いつ」が格納されています。

4つのハコがそろったら、さあ準備完了です。

あとは4つのハコから誰かが1つづつ引いてできあがったヘンテコな文を読みあげるだけです。
「ま夜中に、高橋せんせいが、便所で、ウマに乗った」
みたいなヘンテコ文にバスの中がワイワイなって、次はどんなのが飛び出るのかとワクワクしていました。

このゲームをアイデア出しに応用するのです。

あまり使われていない公民館を活用するためのアイデア出しならば、「どこで」を「公民館」に固定してそれ以外のファクターをランダムにすると、いつもと違う切り口が見つかるはずです。

「オリンピック開催中に」「公民館で」「子どもたちが」「ドーナツをつくる」とか。

「朝5時に」「公民館で」「詐欺師が」「ダンスをする」とか。

このゲームの面白さは、ひとえに意外性のある組み合わせを強制的におこすと今まで無かった切り口が見つかってとても面白い、というところにあります。これを実際の仕事のアイデア出しに応用してみるのが僕の提案です。

https://www.machikado-creative.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/12/desk-office-hero-workspace.jpg

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