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広告代理店別、クリエイティブ能力を限界まで引き出すオリエン方法

トイアンナ トイアンナ


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広告代理店別・営業さんとの付き合い方

最後に、主催者が元広告代理店の西島さんということもあり書きづらいのですが、私が知っている広告代理店別・クリエイティブの質を上げるtipsをお伝えします。

A社は良くも悪くも締め付けで決まる

A社の営業さんは無茶ぶりに慣れており、殴られる、急に呼び出される、飲み会で無茶をされる環境で育ってしまっています。従ってあまりに優しく接すると「あそこはヌルい」と手を抜いたクリエイティブが上がりやすくなります。とはいえこちらも虐待したいわけではない・・・。そこで「うちもヌルくはないぞ」という見せ方が必要です。

A社からいつも最高のクリエイティブを納品される某社にお話を伺ったところ、突然電話して「本社がある九州へ来い」と呼び出します。その上で飲み会へ連れまわします。A社にしてみれば接待ですから、そこでお金を払ってもらうわけにもいきません。
3件も回って代理店の営業さんが金額に青ざめると「俺のおごりだよ。『今回は』ね。無理に呼び出して悪かったな」と交通費も含め支払うそうです。暴力に訴えず、しかし自社もヌルくはないぞ、と見せる例です。本当は誰も傷つけず接待無しに仕事を進めるのが一番なのですが、その方法で上手にA社とやりとりできた事例を、私は存じません・・・。

B社はコンサルと思えばうまくいく

B社さんは全く風土が異なり、広告のポジショニングなど概念的なところから戦略を立てるのが得意です。B社さんへ依頼するメリットは大ハズレのプランを持って来ないこと。デメリットは考えている間に広告枠が埋まってしまい、結局量でモノを言う他社に負けることです。

B社とうまくやるには、先方をコンサルだと思い、時間に余裕のあるアイディアを依頼するのが一番です。逆に期限が迫っているものをお願いするのであれば、コンセプトまでがっちり固めたオリエンを提供することで議論にかける時間を短縮すべきでしょう。

C社はルーティーンの神

C社は「今までのことをそつなく成功させる」ことが強みです。何度も行っている広告の出稿では頼りがいのある代理店さんとなります。業界全般の話として代理店は元々クリエイティブに強い人が多く、アイディアは大きく・細かなミスは愛嬌のうち・・・といったきらいがあるのですがC社ではまず見られません。

その一方で他社さんと比べると、新しいアイディア作りに時間がかかります。「新しいことをしたい」というあいまいな依頼ではなく、何が依頼主の業界で新しいとされているのかを時間をかけて話し合う胆力が必要です。おっとりした営業さんが多いので、他社さんのように非人道的な対応をすると、速攻モチベーションが下がります。そういう意味では、こちらが心を痛めながら強硬策を取らざるを得ない他社さんより付き合いやすいかもしれません。

ここまで、クリエイティブの質を上げる代理店さんとの付き合い方をお伝えしてまいりました。少しでも現場でお役に立てれば幸いです。

街角のクリエイティブ ロゴ


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